Starmacks Cafe/ Topics of the Macintosh, and so on...
5.「Pantherの輪!」編  ※時間軸は上から下への流れです。


痛恨の添付ファイル   12月16日(火) 2003
MacからWindows XPのPCへ、メールの添付ファイルとして3枚の写真を送った。すると間もなくメールを受けた側から連絡があり、写真が見られないという。あれ?おかしいな。ちゃんと拡張子も付けたんだけど…。状況を聞いてみる。Outlook Expressで見ようとすると、直前にWindows側のInternet Explorerで見たホームページのバナーだとか、画像だとかが表示され、しかも、ファイルは6つあるという。

そこで、自分のホームネットワーク内にあるVAIO(OSはWindows2000)に同じメールを転送してみた。…問題は無い。ちゃんと見られるし、写真も3枚のままだ。相手がXPだと出る不具合…?それでは、とばかりに、今度は友人Aに写真を1枚添付したメールを送り、Windows XPがインストールされているVAIOで開いてもらった。(友人Aも"G5とVAIO"というマシン環境)すると、すぐに返事が。「問題なく2つ来てるよ」

えっ、送ったのは1枚なんだけど。そこでハッと気づいた。もう一つはリソースファイルだ。Mac OSでは後存知の通り、ファイルに拡張子が無くても機能する。これは、ファイル型式の情報が、ファイルの中の”リソースフォーク”と呼ばれる部分に格納されているためだが、Windowsにはリソースフォークが理解できず、データフォーク部のみをデータファイルとして扱い、リソースフォークは別ファイルとして書き出してしまう。これがリソースファイルだ。

ゆえに、Windowsへ添付ファイルを送るときはWindowsで見られるようにしてやらなくてはならない。"Mail"の場合、添付ファイルの選択ウインドウの下にある、”Windows対応の添付ファイルを送信”のチェックボックスにチェックを入れてやるだけだ。拡張子にばかり気をとられていて、すっかり失念していた。

あれ?でもおかしいぞ。では何故、Windows2000環境では問題なく見られたのだろう。しかも、ブラウジングしたHPのデータと混じる、というのもこれでは説明できていない。なんでだろう…?

半日程考えていたが、答えがみつからないのでサポートに電話してみた。すると、「添付ファイルの名前が短すぎたということはありませんか?」と逆にサポートの人に質問された。そうなのだ、実は送った写真にそれぞれ、"1.jpg", "2.jpg", "3.jpg"と名付けていた。その旨を伝えると、サポートの人はさもありなんという感じで、「Adobeのillusratorなんかでもそれが原因でサムネール表示が別の画像と入れ替わる事が多いんですよ」との応え。

つまり、そのような簡単な名前は誰もが付けたがる、よって同じ名前のファイルがマシン上のどこかにある可能性があり、なんらかの原因で、それらのファイルををアプリケーションが混同することがある(それが他のディレクトリ内や、単なるWebキャッシュであっても。即ち、要はバグ)、という話だった。では、なぜWindows2000では問題が出なかったのか?その答えはこうだ。

「Windows2000は、実は”サーバ”でない通常のバージョンの方でも、サーバとしての機能がほとんど残してあります。よって、MacやLinuxにも当然対応していて、自動で補正されるんです。相手がXPでも、home EditionではなくてProfessionalの方だったら問題は出なかったかもしれませんね」
うっ、このサポートの人、デキる。MacのサポートなのにWindowsにも詳しいのか。しかし、この人のようにデキるサポートに当たると解決が早くてラッキーだ。

そこで、言われた通り、添付ファイル名を長めにして再送したところ全く問題は出なかった。そうか、ファイル名か…。ひとつ利口になった。

そうそう、因みに、Windowsへ送る場合のファイル名は、長めとは言っても半角8文字以下がベターだ、とも言っていた。これは、Windows側がDOS領域で把握できる長さなのでより安心、ということなのだが、個人的にはこの辺はあまり気にしなくて良いのではないかと思っている。MS-DOSの時代は確かに”ファイル名8文字まで”が鉄則ではあったが…。




サーバ内、大移動   12月18日(木) 2003
いや、ぜんぜん”大移動”という程ではないのだが、このサイト全体をサーバ階層の一番上へ移動した。以前は別サイトに含まれる1コーナーだったその名残りで、このサイトはトップページでさえ上から3番目の階層に置かれていた。これでは折角の独自ドメインが泣く。独自ドメインを取得する一番のメリットはアドレスを短くできることにあるのだから。

という訳で、以前から、上の階層へ”引っ越し”をする計画はあったのだが、躊躇していた理由が2つ程。一つ目は、画像やサイト内のリンク修正が面倒なのではないか、と懸念していた事と、もう一つは最近来て下さる皆さんが混乱されるのではないか、との懸念。嬉しい事に、このサイトにブックマークを付けて下さっている方が、最近かなり増えていることがアクセスログから見て取れる。

そこで、まず2つ目の方の対策として、オートジャンプページを、このサイトの元のアドレスに置くことにした。そして、ブックマークを書き換えていただくことに関しては皆さんの寛容さに甘えさせていただいた。

次にサイト内におけるリンク修正だ。私はこのサイトの管理にAdobe GoLiveを使っている。プラットフォームはもちろんMac OS X Panther。ならば本来、"site"ウインドウの中でページを移動してやれば、リンク修正は全て自動でされる筈であるが、正確に修正されるか不安なのは自分でソースに書き込んだJava Script等だ。それに、このサイトには、VAIOでホームページビルダーを使って作ったページも含まれる。理屈の上では、一端、siteとして取り込まれたページはすべてGoLiveの管理下に置かれる筈だが…。

そして実行。先ず、Macのハードディスク内でリンクのチェック。画像へのリンクは切れていない、なかなか優秀だ。だが、やはりいくつかページ間のリンク修正に取りこぼしがあった。これは手動で修正。Java Scriptによるリンクは全て相対パスで書いてあるので、Java Scriptでリンクが張ってあるページに関してはページ間の相対位置を変えない事で対応した。

さて、サーバ最上階層への引っ越しは完了した。次は近いうちに、兼ねてより公言していた「サイト名の変更」に取り掛かろうかと考えている。




年賀状の季節   12月21日(日) 2003
そろそろ年賀状を書かなくてはならない時季である。とは言っても、私の場合、基本的に年賀状を出すという習慣自体が希薄だ。遠くに住んでいてあまり会うことのできない友人や恩師など、数人に出す程度で、普段会える人には出さない。それでも、あまり字が上手とは言えない私にとって、宛名書きは結構面倒に感じられる作業だ。そこでパソコンを使うことになる。

去年までは、”そのような事務作業は事務機(Windowsマシン)で十分”だと思っていたが、実際にG5のパフォーマンスに触れ、Pantherのスムーズかつ美しいGUIを目の当りにするにつけ、「これは是非、住所録の管理や宛名印刷もMacで」と思うようになってきた。(念のため言っておくが、私はVAIOも使う”両刀(党?)使い”なので、けっしてWindowsを嫌ってはいないし、その良い部分も十分、分かっているつもりだ。しかし、”普段、プライベートで使うなら絶対Panther”と思わせるほど、この新OSは気持ちが良いのだ。XPのような「至れり尽くせり」的なOSでは決して無いが、視覚的、感覚的、フィーリング的に気持ちが良い。かゆいところに手が届くがやり過ぎない、というか、エンターテイメント的、と言うか…。もちろん、OS Xは重いOSなので、G5の処理能力と相俟って、その気持ちよさが発揮されている部分が多分にあることも認めるが)

そこで、Macで宛名印刷をする方法に関していくつか物色してみた。まず最初に思い付くのが、宛名職人などの専用ソフトを使うことだろう。これは住所録の管理も容易でレイアウト崩れも無く、かつ、毛筆フォントも付いてくる。一番簡単で美しく仕上げられる方法だ。しかし宛名職人の対応OSをホームページで確認すると、最新版のv.11でもPantherは三角印。注釈を見ると三角印は”動作確認済み”とある。因みに、”対応済み”は丸印だ。

動作の確認ができているなら、なぜ丸印でなくて三角なのだろう。これはおそらく、「一応、Panther上で動作することは確認したけれど、全ての機能が使えるかは分かりませんよ」ということなのだと思う。他のソフトでも、Panther上ではショートカットが使えなかったり一部の機能に不具合が出たり、ということがあるが、その辺を懸念しての表記だと思われる。フリーウェアや、元から自分で持っていたソフトをPanther上でインストールしてみる、というのならまだしも、自分が使用しているOS上での全ての機能の動作が保障されていないソフトをパッケージ版で買うというのはちょっと腰が引ける。宛名職人は良さそうなソフトだが、ここはv.12まで待つことにしよう。

さて、次に眼を付けたのは、本屋等で売られているCD-ROM付き雑誌タイプの”年賀状ムック”だ。そのまま印刷するだけの年賀状サンプルや豊富な年賀状素材と共に、大抵、宛名印刷ソフトの簡易版(宛名職人ムック版など)も付属している。これならば、宛名印刷ソフトも年賀状素材のおまけのような位置付けなので、Panther上で使えない機能があったとしても納得できる。

だが、よく考えたら年賀状の文面側はPhotoshopで作るつもりだし、今のところ、その手の雑誌に載っている素材も取り立てて必要としてはいない。とするならば、年賀状ムックを購入する動機は、結局、”宛名職人ムック版”目的ということになる。これは少し悔しい。その手の雑誌は比較的安価であるとは言え、その倍の額も出せば、機能の充実した製品版ソフトを購入できるのだから。

という訳で、結局今年は、すでに自分のMacにインストールしてあるOffice v.X for Macの宛名機能を使う、という最も安上がりな方法を採用した。しかし、実際にOfficeで縦書き印刷をしようとする場合には少し制約がある。また、Office v.X for MacをPanther上で使った場合の不具合にもいくつか遭遇したのだが、その話しはまた明日。




Office v.X on Panther   12月22日(月) 2003
昨日の続きである。色々と考えた末、今年の年賀状宛名印刷にはOffice v.X for Macを使うことにした。その際、Wordの”はがき宛名印刷ウィザード”を使用する。この、はがき宛名印刷ウィザードの使い方については多くのサイトや書籍に記載があるので、ここではその詳細に触れないが、「プロジェクトギャラリー」で「その他の文書」を選択すれば後は直感的に作業できるので、普通にWordを使ったことのある人にとっては取り立てて難しい箇所も無いだろう。

MS Officeで宛名印刷をする為に、まず、指定のフォーマットを使って、前もって住所録を作っておく。この住所録をExcel、またはWordを使って作成する場合は、Office v.X for Mac内にテンプレートがあるので、これにデータを入力して保存しておけば良いし、Entourageのアドレス帳にデータが入力してあれば、そのデータを使っても良い。私の場合は、入力の手間がある程度省けるという理由でEntourageのアドレス帳を使った。Entourageのアドレス帳には、郵便番号の入力だけで住所が自動入力される機能があるのだ。

また、年賀状らしい風情を出すなら、やはり印刷出力は縦書きで行きたい。しかし、MS Officeは所詮1バイト文字エリアで開発されたアプリケーション。縦書き印刷に対する弱さはどうしても否めない。半角数字で番地などを入力してあると、縦書きにしたときに文字が全部寝てしまうし、逆に全てを全角文字で入力すると、数字部分は縦になるが、ハイフンが寝てしまう。住所録作成に、Word、Excel、Entourageのどれを使っても良いのだが、先ず気をつけなくてはならないのはここだ。

つまり、番地などの数字部分は全角数字か漢数字を使い、ハイフンは半角を使用する。次に、これはPantherとの相性の問題なのかもしれないが、郵便番号7桁を3桁-4桁と分けて書くと、間のハイフンがそのまま印刷されてしまう場合があるので、この、3桁と4桁の間は半角スペースのみを挿入するようにする。この2つを守って入力してあれば、取りあえず、住所データは完成だ。

このようにして作ったデータを、はがき宛名印刷ウィザードで差し込んだ後、レイアウト画面でフォントタイプとサイズを調整すれば後は印刷するだけだが、ここで、普通にファイルメニューからプリントをクリックしても、プレビューされている一枚しか印刷されない。差し込んだアドレスデータをきちんと印刷に反映させるためには、「差し込みマネージャ」ウインドウの「プリンタに差し込み」アイコンをクリックして印刷を実行するようにする。

もし、差し込んだアドレス帳に載っている全ての人の住所を印刷したい訳ではない、というような場合は多少面倒になる。なぜなら、「差し込みマネージャ」ウインドウでの印刷の設定が正しくプリンタ出力に反映されないためだ。これは、Panther上でのOffice v.X for Macの不具合だと思われる。具体的に言うと、例えばアドレス帳の3枚目カードから11枚目のカードまでだけを印刷したい場合、3-11と指定すると、それは正しく出力に反映されるが、4枚目を除けたい場合に、3,5-11などと指定しても指定通りには印刷されない。(カテゴリー分類をしてクエリオプションを使う、という手もあるにはあるが)

また、もう一つ気付いた不具合としては、印刷位置の微調整ウインドウで、位置を数値で指定した場合、MS Office自体がかなり高い確率でフリーズするというものがある。このときにcommand+option+escapeでWordを強制終了すると、その後、キーボードからの入力を全く受け付けなくなってしまうというさらなる不具合が発生するが、同じ強制終了でもアクティビティモニタからGUIを使って行うとキーボードを生きたまま保つことができる。この辺は、UNIXの言葉で言うと、killコマンドの強度の違いによるものだろうと思う。(killコマンドは、後ろに付ける数値によってプロセスを強制終了させる強さが変化する)

さて、いくつか不具合もあったが、こうして、Panther上でOffice v.X for Macでの年賀状宛名印刷が無事完了した。出来栄えも申し分ない。が、やはり、専用のソフトを使った方がずっと便利だ。昨年までは、VAIOで「筆まめ」を使って年賀状印刷をしていたのだが、例えば喪中などの理由で、その年の宛名印刷から外したい人がいる場合、アドレスカードのプリンタアイコンをクリックするだけで簡単に印刷から外すことができたし、付属の毛筆フォントも美しかった。今後の事も考えると、やはり個人的には専用ソフトを購入したい。

そのような訳で私は、「宛名職人」がv.12になって、Panther”対応”になったら購入するつもりになっている。




広がるPantherの輪   12月25日(木) 2003
先日、大学時代からの友人Yからメールが届いた。iBook G4を購入し、Pantherを使い始めたという。そして、そこにはiTunesやiPhotoを楽しんでいる様子が綴られていた。Yは、「Mac OSはシンプルでわかり易く、パソコン初心者はWindowsよりMacの方が早く馴染めそう」との印象を受けたそうだ。

確かにそうかも知れない。例えば、デジカメを接続する場合も、普通に知られているメーカーのモノならまず、ドライバのインストールを要求される事もなく製品名まで正確に認識されるし、アプリで作成したファイルの保存先もデフォルトのままならば、かなり限定された場所しか選択できない場合が多い。(これは少し慣れてディレクトリ構造が分かってくると逆に多少不便に感じる事もあるかもしれないが)

かつてはMac OS自身が誕生日を祝ってくれたり、クラッシュ時に爆弾マークが出たり、HDDが壊れるとガラスの割れる音がしたり、と、元々エンターテイメント性の高いOSでもあった。OS Xになってその手の遊びは減ったものの、ドックからの出し入れで”アラジン”のランプの精ジーニーのように出入りするエフェクト、”ジーニー”(余談だが、OS Xの日本語環境下ではこのエフェクトの表記が”ジニー”となっている。OS Xの英語環境下での表記"Genie"(魔人、精霊の意)を、英語圏で”ジニー”と間を詰めて発音する事は無いので”ジニー”は明らかな誤訳である)や、Pantherから採用されたファーストユーザースイッチなど、視覚的遊びが盛り込まれ、確実にWindows XPよりも”使っていて楽しいOS”になっている。この辺からも、「初心者にも優しい」という感じはする。
だからと言って、もちろん、皆さんもご存知の通りMac OSは決して底の浅いOSではない。特にOS Xは多彩な機能と強固な安定性、そして、その気になればUnixのコマンドも使える懐の深さ(?)も兼ね備えているのだから。

この友人Yの目下の悩みは.Macに入るべきかどうか、だそうである。そんなやり取りをしていると、今度は友人Nからメールが。友人Nは、以前、未だにCPUクロック90MHzのMacを使っている、と紹介したあの男であるが、実はNのご両親もMacユーザーで、14-inch iBook G3を使っている。で、Nはご両親に頼まれて、iBookにPantherをインストールしたのだそうだ。Nはここぞとばかりにいろいろ試してみたらしい。「いらないユーザー名をいくつも登録して、ファーストユーザースイッチを試してみた」とメールにも書かれていた。

YもNも大学時代からの友人だが、さらにY、N、と共通の友人Sからもメールが。「20-inchのiMacを買おうかどうか悩んでいる」

うーん、本当にMacって、シェア3%なのだろうか?私の親しい友人達は続々とPantherに流れ込んで来ている。




道端のiPod共有   12月28日(日) 2003
先日Wired Newsで、「アメリカやイギリスの大学街を中心に、道ですれ違う見知らぬ人と、お互いのiPodのヘッドホン差し込みジャックを交換し合うのが静かなブームになっている」という内容の記事を読んだ。つまり、iPodを象徴する、あの白いインナーイヤータイプのヘッドホンをしている人を見かけたら、自分のiPodのヘッドホンジャックに相手のヘッドホンプラグを入れるように身振りで促し、その代わりに相手のヘッドホンジャックへ自分のプラグを差し込む、というのだ。大抵の場合、お互いの音楽を30秒程聴いたら会釈して別れ、言葉は一言も交わさないという。その記事で、メインに紹介されていた人は51歳だそうなので、決して若者だけの習慣ではないというところも驚きだ。

面白い。面白いが…、これは日本人向けではないな、というのが正直な感想だ。一般的にシャイな国民性を持つといわれる日本でこれをやろうとしたら、ちょっと気味悪がる人が多いのではないだろうか。自分だったら、と考えてみても、見知らぬ人がiPodのリモコンのヘッドホンジャックを差出しながら近づいてきたら、ちょっと不気味に思うだろう。ただ、この行動がアメリカのみならず、やはりシャイな国民性というイメージのあるイギリスでも確認されているということはどう解釈できるのだろう。

一般的に、Macユーザーを中心とするApple社の顧客は、マイノリティゆえにか、同じMacユーザーをそれだけで仲間とみなす傾向があるように思う。ならば、街行く人が、例の白いヘッドホンをしていたら旧知の友人のような気分になる可能性も否定はできない。実際に私もカフェでPower Bookを使う人と知り合いになった事があるし(11月30日の記事をご参照ください)、iPodを使っている人におぼろげな仲間意識を感じないでもない。つまり、そういうことなのだろうか。だとすると、日本や、もっと固いイメージのあるドイツなんかでもこの習慣が広まる可能性はあるのかもしれない。

参考記事: http://www.hotwired.co.jp/news/news/culture/story/20031225212.html




サーバダウン   12月30日(火) 2003
このサイトはL.H.S(リンククラブホスティングサービス)のレンタルサーバ上に置かれているのだが、12月29日(月)午前9時30分過ぎ頃から12月30日(火)午前11時過ぎまで、丸々25時間以上もの間サーバがダウンしていてサイトへのアクセス及び、このドメインへのメール送受信等が一切できなくなっていた。その間、アクセスを試みて頂いた方及び、メールを送ろうとして下さった方には大変ご迷惑をおかけ致しました。心よりお詫び申し上げます。また、本日午前11時15分現在、まだメールの機能は復帰していません。後述: 12月30日午後1時30分頃、28時間ぶりにようやくメール機能が復帰しました。

今回の事で、ホスティングサービス(レンタルサーバ業)の意味と意義を考えてみた。サイバースペース(容量)の制限等の視点で言うならば、自分の家や会社内にサーバを立ち上げるのが最も自由で良さそうなのだが、サーバやネットワークの知識が必要な上に、メンテナンスを考慮すると、お金を払ってもレンタルサーバを借りた方が時間と労力の節約になる。つまり、サーバダウン等の状況にプロフェッショナルが速やかに対応して復旧してくれるところにも、その大きな意味があるのだ。

L.H.Sは価格設定が比較的リーズナブルに設定されているが、対応の迅速さなどの面から判断するに、絶対的に人手が足りていない感じがする。サポートもメールのみで、コストの観点から電話によるサポートは用意していない。メールは順番に処理されるので、サーバダウン等の重篤な状況をサポートに知らせるのにもタイムラグが生じる。年末でいつも以上に人手が足りていないのかもしれないことを考慮しても、丸1日以上もサーバがダウンすることなど通常では有り得ないことだし、あってはならないことだ。コスト的に電話サポートが不可能とするならば、せめてサーバダウン報告用の別アドレスを設けるべきだと思う。今後また、繰り返しこのような事態が発生した場合、他のレンタルサーバ会社への変更も考えなくてはならないだろう。
後述2: 12月30日午後7時半頃、ようやくサポートからの回答メールが来た。原因はサーバのダウンではなく、アメリカのドメイン更新登録会社による更新漏れだという。つまり、IPアドレスとドメインを関連付ける登録の更新に不備があったというのだ。そしてL.H.Sでは12月25日の段階でそれに気付き、既にアメリカへ連絡してあったという。しかし、それならば先ず、その事実をドメイン使用者に伝えるべきではないか。でないと、今回のようにドメインの更新が間に合わずメールもサイトもダウン、となるとこちらも混乱するし、サイトに訪れてくださる方たちにも迷惑が掛かってしまう。前もって伝えておいてもらえれば、サイト上で、見に来てくださる方への告知も前もってできたのだが。どちらにしても、このような重篤な状態が生じたときに、報告から返答まで丸1日半もかかるのは異常である。

ところで、アクセスログを見ると、29日の午後5時46分頃に一瞬だけサーバが復活していて、そのわずかな時間を偶然ピンポイントに捉えてこのサイトにアクセスして下さった方がいた。偶然とはいえ、そのような方がいたことにとても驚いている。なんだか凄い。




明けましておめでとうございます   1月1日(木) 2004
いよいよ年も明け、2004年が幕を開けた。一年の計は元旦に有り、ということで、今朝は5時に起きて初日を見ようと散歩に出た。ところが、東京にはなかなか初日を拝めるような場所が無いのだ。高台へ行ってもビルの方がさらに高いし、駅ビルなども当然ながら休業していて入れない。かと言って、日の出までに海辺へ移動する程の時間の猶予も無かった。目黒駅付近で日の出の見えるロケーションを探してぐるぐると歩き回り、結局、諦めかけて帰ってこようとした、その道すがら、目黒川に掛かる橋の上で、ついに高層ビルの隙間から太陽が顔を覗かせているのを見つけることができた。実に小さく、隙間から日の光が見えるだけであったが、とりあえずそのオレンジ色の光を見て今年も決意を新たにしたのだった。

さて、決意も新たになったところで今年のMacの動向を少し予想してみようと思う。ジョブズの予言が正しく実行されるならばPowerPC G5は今年の夏までに最高3GHzに達し、今年の終わりまでにはなんとか熱問題も解決してPowerBook G5が登場することになるのだろう。個人的には、今年の終わりまでにPowerPC G5は3.5GHzくらいにはなるのでは、と考えてはいるのだが、PowerBookへの今年中のG5搭載に関しては少し疑問だと思っている。それは90nmプロセスがどの程度G5の発熱を抑えるのに貢献するか、に掛かっているのだが、Intelの90nmプロセスCPU、Pentium4"Prescott"のデータを見る限り、90nmプロセスによる消費電力(=発熱量)の減少への期待が少し疑問に思えるからだ。

Pentium4"Prescott"では、集積度が上がることによる消費電力の低下が、リーク(漏れ)電流の増加による無駄な消費電力の上昇と相殺してしまっている。これは集積回路内の配線間隔が狭くなったために生じる漏れでクロック数に依存しない。そして、Prescottにおける漏れ電流による無駄な消費電力は全体の60%にも及んでいる。現在のPowerPC G5は、このリーク電流による無駄が全消費電力の10%以下と非常に優秀なのだが、90nmプロセスを採用したときにIntelと同様の問題が生じないとは言い切れないのだ。

もちろん、RISCチップであるPowerPC G5は、Pentium4などのSISCチップに比べて比較的消費電力を抑えられるが、では性能を落とさないままPowerBookへ搭載できるレベルにまで発熱を抑えられるのかと問われると、もう少し時間がかかりそうな気がするのだ。そうなると、クロック数を抑えるか、水冷などの特別な方法を使うのか…。しかし、絶縁膜によるリーク電流低下の技術も開発されつつあるようだし、90nmプロセスによって難なくPowerPC G5の発熱が抑えられる可能性もある。

また、ワークステーションの世界では、すでにG6に相当するCPU"IBM Power5"がプロトタイプとして存在しているので、今から2年以内に、90nmプロセスの次の技術である65nmプロセスの採用と同時にPowerMacにもPowerPC G6が搭載される可能性は高いと考えている。因みに、PowerPC G5が、IBMのPowerPC 970であることは良く知られているが、これは元々、ワークステーション用CPUである"Power4"のlite版として造られた物である。そして、現在、ワークステーション用CPUとしてPower4+が存在し、その後ろには今年中に実用化される予定のPower5がすでに控えているのだ。このPower5のパフォーマンスはPower4の4倍にもなるという。ということは単純に考えて、G6もG5の4倍の性能が期待できるということだ。

とは言っても、今の所、Power4+を搭載したワークステーションは最も安価な物で480万円から。最高速の物(pSeries 655)は3400万円にもなるので、どちらにしても、この技術を流用しているPowerPC G5を搭載したPower Mac G5はコストパフォーマンス的に、とんでもなく美味しいと言えそうだ。

iBookやiMacの性能のベースアップ(もしかしたら、デザインの変更も?)、アップルシネマディスプレイのデザイン変更、iPodのカラー液晶化などもありそうな話ではあるが、Appleにはどうせならもっと想像もつかないことをやってもらって(Cubeの再来とか?)我々をあっと言わせてもらいたいものだ。


4.「Apple Store Ginzaオープン!」編へGO! 6.「サイト名変更!」編へGo!