6.「サイト名変更!」編
※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。 |
Macworld Expo迫る 1月5日(月) 2004 |
いよいよ、Macworld Expoが米国時間1月6日から9日までの4日間、サンフランシスコ、モスコーンセンターにて開催される。サードパーティーからのものも含め、今回も数百の新製品がお披露目される予定とのことだ。そしてAppleはiPodの廉価バージョンを100ドル(約1万1千円)で出してくるとの噂もある。ただ、この"iPod"はフラッシュメモリタイプになりそう、との事なので、既出のハードディスクタイプのiPodに比べたら、容量は格段に小さくならざるを得ないだろう。100ドルという価格を考慮すると、恐らく容量は128MB(20GBのiPodと比較して容量約1/150)以下で、その代わり、マッチ箱程度のサイズに抑えられているような物を、私は想像するが・・・。 iPodは今のところ、MP3プレーヤーで30%以上のシェアを占めている人気商品だが、今回フラッシュメモリタイプを投入すれば、さらなるシェア拡大を図ることができるだろう。なぜなら、「少々重くなっても、大容量のハードディスクタイプのプレーヤーに自分の持っている全ての音楽を入れておきたい」ユーザーと、「その都度曲を入れ替える手間は惜しまないので、軽量小型なフラッシュメモリタイプのプレーヤーを望む」ユーザーの双方をターゲットにできるからだ。 その他では、個人的に、そろそろPowerBookの価格改定がありそう、と踏んでいるのと、Power Mac G5のクロックアップがあるか?という辺りだろうか。 今回のMacworld Expoで、何かが起きる?! |
ジョブズ、そう来ましたか 1月8日(木) 2004 |
Macworld SF(San Francisco) 2004にて、米国太平洋時間1月6日午前9時よりスティーブ・ジョブズによるキーノートプレゼンテーションが予定通りに行われた。今回の主な内容は、まずソフトウェアに関してはFinal Cut Express2、iLife '04、MS Office 2004の発表、ハードウェアに関してはXserveのG5化とiPod miniの発表と言ったところ。残念ながらPowerMac G5 やPowerBookのクロックアップや価格改定のお知らせは無かった。その他には、iTunes Music Storeが音楽配信サイトで70%のシェアを得ていることや、ペプシを飲んで当たりが出ると無料で1曲ダウンロードできるキャンペーンなどについて触れていた。
iLife '04には新たにGarageBandという簡易版DTMアプリが加わった。欲しい!私は4才から12才までピアノをやっていた。また、思春期の頃はエレキギターをちょっとだけイタズラしてみたこともあるが、ここ10年以上、聴く方ばかりで、演奏や、ましてや曲作りなど全くしたことがない。LogicなどのDTMソフトにも興味はあったが、ソフト自身や周辺機器の値段、また操作を覚える時間投資などを考えると、なかなか敷居が高い。しかし、このGarageBandは価格僅か5,800円のiLifeに付属してくるiアプリの一つであり、操作が簡便なiアプリの特徴をGarageBandも持っているだろうと期待できることから、操作を覚えるのにもさして時間はかからないのではないかと考えている。 因みに、同じくAppleの比較的廉価なDTMソフトである"Soundtrack"は、Macお宝鑑定団さんのレポートによると、どちらかと言えばFinal Cut等で作成した映像にBGMを入れる作業に特化されたものであり、一方、GarageBandの方は誰でも簡単にDTMが楽しめることを念頭に置いて作られたソフト、だそうだ。また、Soundtrackは、DTMソフトとしては比較的安価とは言え、それでも34,800円という価格が付けられているので価格面から見てもGarageBandの方が大分敷居が低い。このGarageBandが(iDVD以外の)他のiアプリのように無料でダウンロードされるようになったらなお良いのだが、それはちょっと欲張り過ぎか。 コンシューマ向けハードとしてはiPod miniの発表があった。私も含め、いくつかのサイトでは”フラッシュメモリタイプを安価で出してくるのではないか?”との予想だったが、これは見事にハズレた。iPod miniは、通常のiPodと同様ハードディスクタイプで、iPodよりもサイズは2周り程小さく、容量は4GB、重さはなんとiPodの2/3程(104g)に抑えてある。この104g という重さはある意味象徴的だと感じた。これは、もっとも軽量なポータブルMDプレーヤーにバッテリーとMD1枚を入れた重さと遜色がなく、スウェットのポケットに入れてもその重さがあまり気にならないので、ジョギングやウォーキングのお供にMDを使っているというような人達にもアピールするのではないだろうか。色は5色用意されており、カラフルでお気軽感もある。 このiPod mini、アメリカでは今すぐに注文可能で、ユーザーの手元に届くのは2月頃だそうだ。アメリカ以外の国では4月から発売の予定。もの凄く売れそうな気がする。 |
Creativityと規制 1月14日(水) 2004 |
画像処理の標準ソフト言っても過言ではないAdobe Photoshopの最新版、Photoshop CSに紙幣偽造防止機能が密かに追加されていた、というのをWired Newsで知った。これは、「世界の主要な紙幣の一般消費者による偽造を防止してほしいという米国政府の規制当局および世界各国の銀行からの要請を受けたもの」だそうだ。私の周囲にはCSを使用している人はまだ居ない(Photoshop CSは、現在英語版のみが入手可能で日本語版は1月中旬出荷開始予定となっている)ので、その詳細は分からないが、どうやらドル、円、ユーロなどの紙幣をスキャナ等で読み込んだデータはPhotoshop CSで開けないようなのだ。(注…記事の中では警告が出るだけで実際には使用できるかのようなニュアンスで書かれている部分もあるが、後半には「ユーリードシステムズ社の製品は、アドビ社製品同様、紙幣のコピーを作成できないようになっている」との記述がある)
では、紙幣のコピーができないと何か不都合があるのだろうか?恐らく、私個人に関しては何の不都合も無いだろう。しかし、Wiredの記事でも触れられているが、「表現の制限」は文化的側面から捉えると、あまり宜しくないように思える。例えば、アンディ・ウォーホールは2$札を使ったアートを残している。もし、現在ウォーホールが生きていたら画像処理にMac等のパソコンを使うのではないだろうか。ある人(芸術家であってもなくても)が、ある表現をしようとした時に画像処理ソフトがその「表現」を制限していたら、その表現をするためだけに「前世紀のやり方」に戻らなくてはならなくなるし、もしかしたら、その表現そのものをする気も失せてしまうかもしれないのだ。また、一度、その手の「表現の制限」を認めると、その制限が紙幣以外の対象にまでエスカレートしていかないとは限らない。 皆さんの多くも画像処理にPhotoshopやPhotoshop Elementsを使用されているのではなかろうか。私も通常の画像処理はほとんど全てPhotoshop7.0を使用している。実際、このサイトのバナーやロゴもPhotoshopで作ったものだ。そのときに、「表現の制限」が拡大されていて、例えば”白い縁を持った緑の円はスターバックスのマークに類似しているから使えませんよ”などということだったとしたら、このサイトのバナーも、洒落やパロディーの画像も、その「制限」に掛かるものはどれも作れないということになってしまう。まあ、これはいささか極端な例だが、「表現の制限」がエスカレートしていったならば、この手のことも絶対無いとは言い切れないのではないだろうか。 皆さんはどう思われますか。 PS リンクの整理をしました。リンク内を「コンピュータ」、「ホームページ作成お役立ちサイト」、「検索」などのカテゴリに分け、その中をさらに、「トラブル解決(Mac&Win)」、「フリーCGIプログラム」、「辞書検索」等の小カテゴリに分類して整理してあります。手前味噌ながら、なかなか「使える」リンクになったのではないかと考えています。他にもリンクに加えて欲しいカテゴリやサイトがありましたら御連絡ください。 |
陸の孤島、な気分 1月17日(土) 2004 |
1月15日(木曜)の夜、突然、自宅からネットへ接続できなくなった。始めはEthernet-hubかブロードバンドルータの故障を疑ったが、調べてみるとどうやらADSLモデムの故障のようだ。金曜は在宅研究にしたので、今日の昼頃に代替のモデムが届くまでの約1日半の間、インターネットから切り離された生活を送ることとなった。
このときの気分は、自分が辺境の地へ流されたような、世の中から隔離されているような、なんとなく、ちょっと淋しい感じだった。”ネットが繋がらないだけでこんな気持ちになるなんて、もしかしてネット依存症?!”などと思わないでもなかったが、やはり、普段それ程多くの情報や外界との繋がりをネットから得ているということなのだろう。 実際に、プロバイダのサポートへ連絡しようと思ってもネットなしではその電話番号さえ調べられなかった。単純に危機管理の問題だったわけだが、私自身が、「サポートの電話番号はプロバイダのホームページに書いてあるよ」という認識だったので、サポートの電話番号を書き留めておくどころか、ハードディスク上にもその手の情報は置いておかなかったのだ。 また、ネットへの接続なしにはメールチェックもできないし、自分のホームページを見ることさえできない。そして、そうしている間にも、もしかしたら非常に重要なメールが届いているかもしれない…、という軽い恐怖にも似た感覚。(やっぱり、ネット依存症か?)計らずも今回の事で、自分がいかにインターネットに情報を依存しているのか、またそれ故に、いかに情報のバックアップ等、インターネットからの情報が断たれたときの備えが必要であるのかを実感させられた。 さて、その後ふたたび自宅からネットに接続できるようになったので今回の出来事のせいではないのだが、今日、有楽町ソフマップに多数置かれている、ネットに接続されたPowerBookを触って来た。有楽町ソフマップの入り口の辺りにはAppleのちょっとした展示ブースが常設されていて、10台程のPowerBookがデモ機として自由に使えるようになっている。しかし、そこに置かれているPowerBookはえらく使いづらくなっていた。 私が触ったPowerBook G4/17-inchはトラックパッドのレスポンスが急で、Dockは消され、アプリケーションの置き場所も変えられ、NumLkやCaps Lockもオンにされたままにされていた。システム環境設定を開いて見てみると、トラックパッドやダブルクリックの設定が弄られていて、反応が何れも最大に設定されていた。これをやった人間に悪意は無かったと思いたいが、あれがMac本来の操作フィールだ、と思われたら、Macに興味を持ち始めた人も「使いづらい」「よくわからない」となってしまうだろう。Macの良さを分かってもらうために置いてあるマシンが、かえって誤解をまねくような状態のまま放置されていたのだ。 ご存知の通り、ノートパソコンではNumLkをオンにすると、キーボードからは数字以外一切の入力を受け付けなくなるが、ノートパソコンを使ったことの無い人にとってキーボードからの入力を受け付けないパソコンは、おそらく「なんだこれ?」でしかなく、もしかしたら「これ、壊れてる」とさえ思うかもしれない。 しかし、あのような事をする人には「デモ機の設定を変えたら、元に戻してから帰るように」と声を大にして言いたいものだ。 |
もうすぐ2ヶ月 1月21日(水) 2004 |
私の愛機、PowerMac G5の最初のセットアップと同時に使い始めた.Macのトライアル期間(60日)がもうすぐ終了する。ログインするとトライアル使用可能な残り日数が表示されるのだが、昨日で残りは5日になっていた。月日の経つのは早いものだ。因みに.Macに関しては、G5購入時に割り引きキャンペーンを使って正規版を購入してあるのだが、まずトライアル版で慣れてから正規版へ移行するつもりだったので、正規版のメンバーシップ起動キーはまだ使用していない。
G5を購入してからのこの約2ヶ月で、一番変わったのは自分自身の”スピード感覚”かもしれない。出先でWindows機やPowerBookに触れる機会も多いが、大抵、使ってる間に何回は「遅っ」と(心の中で)口走ってしまう。また、Pantherの安定感にプラスして、さらに様々なアプリもOS Xに対してこなれてきたためかOS X上で動く多くのアプリ自身も安定感が増してきているようにも感じられ、この事もまたスムーズな使用感を助長して、より体感スピードを高めているようにも思える。 例えばAdobe GoLive一つ取っても、出先でよく使うWindows版のGoLive5.0ではしばしば不具合が生じるのに対し、自宅で使っているMac版のGoLive6.0の方は非常に安定している。もちろん、バージョン違いの同じソフトを同列に比較するのはフェアではないが、それにしても、安定感から来る使っているときの安心感が全く違う。 具体的に言うと、Win版GoLive5.0の方はインスペクタを操作した後に「表示」メニューをクリックすると必ずと言って良い程フリーズしてしまうし、アプリ側のメモリ管理機能が弱いのか、少し長めの文章を編集していると、突然文章がワンセンテンス消えてしまったりして、あまり安心して使えない感じなのだ。Win版GoLive6.0のトライアル版(30日間使用可能)をダウンロードして使ってみた事があるが、バージョン5.0よりはずっと安定感があったにせよ、個人的にはMac版の方が安心して使えるように感じられた。ただ、これに関してはWindows版GoLiveに先入観を持っていたためそう思えた、とも考えられるのだが。 何度かBBSでも触れているように、G5の処理能力の高さによって、圧倒的に美しいPantherのGUIが全く引っかかり無くスムーズに動くのは見ていて非常に気持ちいい。使えば使う程に使う喜びが増す”最高のツール”。それがPowerMac G5とPantherを約2ヶ月間使ってみての感想だ。 |