11.「出た!New PowerBook!」編
※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。 |
木馬の魔の手 4月10日(土) 2004 |
木馬と言っても、ホワイトベースのことでは無い。トロイの木馬と呼ばれるタイプのウイルスのことである。フランスのインテゴ社は、ヨーロッパ時間の一昨日夕方、自社のウイルス対策アプリケーション、Intego VirusBarrier用の最新ウイルス定義をリリースした。このウイルス定義は、Mac OS X上で動作する、初のトロイの木馬型ウイルスに対処するためのものだ。
このウイルスはMac OS Xが動作する全てのコンピュータに感染可能で、MP3ファイルのID3タグに潜伏する。使用者が普通のMP3ファイルだと思い、ダブルクリックするとウイルスとして活動を始める。その際、通常通りMP3の音楽ファイルもiTunesで再生されるため、発見が遅れがちになるのだ。 これと同じテクニックで、JPEGファイルやGIFファイルにもウイルスを潜伏させることができる。しかし、その場合はMP3とは異なり、画像を表示するという本来の機能が失われるので、MP3に潜伏したものに比べると発見はしやすいかもしれない。因みに、この、ID3タグにウイルスを潜伏させるやり方を使って、全てのユーザーのパーソナルファイルを削除してしまったり、感染したMacからウイルスメールを自動送信させたり、他のMP3、JPEG、 GIF、QuickTimeファイル等に感染したり、といった動作をするようなトロイの木馬を作ることができる。 今まで、Macに感染するウイルスはかなり稀で、ウイルス対策ソフトを使用している人も、それは自分のMacのためというよりはむしろ、メールやファイルのやり取りをするWinユーザーに自分がウイルスを媒介しないための手段として使うという意味合いが強かったように思う。これは、Macユーザーがマイノリティーであったがゆえの強みだった。ウイルス製作者がMac向けのウイルスを作ったとしても、あまり広まらず作り甲斐が無いというのが、その原因の一つにあったのだろう。 しかし、Mac OSがUNIXベースのOS Xになり、基本プログラムの部分では、もはやマイノリティーではなくなった。これから、Windows程では無いにせよ、Mac向けのウイルスも増えてくるかもしれない。だが、そうは言っても、ウイルス対策ソフトを使い、定期的にウイルス定義をアップデートし、また、OS Xのセキュリティーアップデートのパッチをきちんと充ててさえおけば、まず心配は無いだろう。それとは別に、定期的なデータのバックアップはもちろんすべきだが。 |
Final Cutリニューアルか? 4月12日(月) 2004 |
今回の見出しはちょっと「東スポ」っぽくなってしまった。まあ、「か?」の部分が折り曲げた紙面の裏側になっていたり、異様に小さな文字になっていたりしない分、お許しいただきたい。
そう、「東スポ」こと、東京スポーツ新聞は、少々紛らわしい見出しを付けることで知られている。あれは、確か、私が高校生の頃、まだ、「音速の貴公子」こと、アイルトン・セナが活躍していた、20年近くも前の話である。ある朝、級友が東京スポーツ新聞を握りしめて教室に駆け込んできた。そして、おい知ってるか、セナが火ダルマになったそうだ、と言う。駅の売店で売られている形のまま、折り曲げられた東スポの一面見出しには確かに、大きく「セナ火ダルマ」とある。 ところが紙面を開いてみると、裏側になっていた部分に小さな文字で、マシンと書かれていた。記事を読んでみると、ブレーキトラブルか何かでセナのマシンが少し火を噴いただけの事だった。誰も火ダルマになんかなってはいなかった…。 閑話休題。米国時間、4月17日から22日までの間ラスベガスで行われる、全米放送協会展(National Association of Broadcasters (NAB) conference)期間中の、4月18日(日)、Appleは”何か”を発表するらしい。Appleからのプレス向けの通知には、「躍動する画像と音、そして産業」とある。このキャッチと、発表の場がNAB conferenceであるということを考慮すると、この日、Final Cut Pro等の映像関連アプリケーションのリニューアルがありそうな予感だ。また、それに関連して、3月上旬の情報も併せて考えると、アナログ⇔光デジタルコンバータか何かの発表もあるかもしれない。 |
動き始めた? 4月14日(水) 2004 |
eMacが新しくなった。クロックは1.25GHzになり、USB2.0対応、HDD80GB、256MB DDR333 SDRAM、Super Drive搭載、で11万5千290円也。3月26日の記事で、(PowerMac G5以外)全機種の在庫がほとんど無くなっているという情報を紹介したが、やはりこういう事だったのか。とすると、現在、在庫が不足しているとされる他機種も、近いうちに順次リニューアルされるということか?個人的には、PowerBookに期待してしまうが、これは、次のリニューアルではまだG4のままだと思われる。
このところ、iPod mini以外のハードウェアの発表が無かったAppleだが、これはいよいよ動き出したと考えても良いのだろうか。 余談だが、そのiPod miniもノイズが混入する不具合が見つかり、注文している人に対してAppleは、”差額はいらないから(50ドルも差額があるのに!)15GBのiPodに変更しませんか”というオファーメールを送っている、との事だ。しかし、その理由はあくまでも「注文が殺到しているから」ということで、メールの中ではノイズに関して一切触れられていない。 技術的にこなれてから発売になる、と考えるならば、日本でのiPod mini発売開始が遅れた事も、結果オーライだったのか? さて、コンピュータに話しを戻そう。今回のeMacのリニューアルを発端に、PowerMac G5以外の機種は順次、マイナーバージョンアップが期待できそうな気がする。これは喜ばしいことだが、フラッグシップモデルであるPowerMac G5に関しては、やはりWWDCまでは無いのだろうか?今まで、G5のクロックアップが遅れている理由として、PowerPC 970FXの供給不安定等、パーツ供給に関連する事が主に原因として噂されていたが、Apple Insiderの情報によると、このPowerPC 970FXの搭載に伴い、筐体内部に複数ある温度センサーの全体的な見直し、というものが新たな原因として浮上してきている。したがってPowerMac G5に関しては、まだ何とも言えない。 ここへ来て、それでも私はAppleが動き出したように感じる。これからWWDCまでの間に何が起きるか。楽しみにしていたい。 |
ポータブルな春 4月16日(金) 2004 |
昨日今日と、首都圏は春らしく爽やかに晴れ渡っている。PowerBook及びiBookも、来週リニューアルされるという、現実味ある情報が入ってきた。因みに、リニューアルの内訳は、各々、仕様の違いで、まずPowerBookが、12inch 2種類、15inch 2種類、17inch 1種類、iBookの方は、14inch 2種類、12inch 1種類、の計8機種とのこと。そこで、春の陽気に誘われてポータブルMacを屋外へ持ち出すとしたら…、という妄想、いや提案をしてみたい。
まず、カフェオフィス提唱者としては、やはりお気に入りのカフェで使用したい。その際、ホットスポットが利用できるなら、インターネットへ高速接続でき、非常に快適だ。ホットスポットの利用に関しては、現在、無料のものと有料のサービスが存在する。スターバックスや、マクドナルドでは、Yahoo!BBモバイルが無料で利用できる(要登録)ので、ホットスポットデビューには最適だろう。特にスターバックスは全席禁煙なので、長時間居ても服や髪がタバコ臭くなったり、鼻や喉が不快になったりすることも無く、個人的には特に有難い。 また、ホットスポットや全席禁煙に拘らないならば、広尾のカフェ・デプレや、目白椿山荘敷地内、フォーシーズンズホテルにあるル・ジャルダンもお勧め。デプレは”パリのカフェ”といった感じの作りで、広尾という土地柄からか、外国人のお客が多い。春先はアコーディオン状に開く窓を開放して、オープンカフェになる。一方、ル・ジャルダンはとても落ち着ける、大人のためのカフェ。椿山荘内にあるため、都心とは思えない眺望も楽しめる。他には、テ・ニナス赤坂見附店や、緑茶カフェKOOTS神谷町城山ヒルズ店など、オフィス街にあるカフェも週末は空いているので、実に良い”カフェオフィス”となる。 または、ポータブルMacならアウトドアへ持ち出すことも可能だ。例えば、絵を描く人なら、川の近くへペンタブレットとMac(と予備バッテリー)を持って行き、その場でデジタル写生、なんていうのも楽しいかもしれない。絵を描くなら画面は大きい方が良い。17inchのPowerBookなら最高だろう。昼間からビールでも飲みながら、春の青空を写生する…。しかし、春の日差しは意外と強い。木陰などで、直射日光を避けないと液晶画面が見づらいかもしれないが。 他にも、PowerBookやiBookならではの、いろいろな楽しみ方がありそうだ。「私はモバイルMacで、こんな使い方をしたい(または、した)」という提案があれば、ご一報下さい。ある程度まとまったら、特集をやるかもしれません。 |
Apple、ついに沈黙を破る! 4月19日(月) 2004 |
今、午後9時を少し回ったところで、Apple StoreのホームページがWe'll be back soon.の表示になっている。これはいよいよか?これ(今日の記事)をアップする頃には最高クロック1.5GHzのPowerBookや、1.2GHzのiBookがApple Storeサイトに並んでいるかもしれない。(現在、午後9時50分頃、Apple Storeに新PowerBookと新iBookが並んだ!凄い!15inch PowerBook欲しー!1.5GHz欲しー!…、いや、G5になるまでガマンガマン…)
一方、映像関係のアプリケーションアップデートに関しても、先週月曜の記事で紹介した情報通り、米国時間の昨日、発表があった。Shake 3.5、DVD Studio Pro 3、XSan、Final Cut Pro HD、そしてMotion。(全て英語版)Final Cut Pro HDはマイナーアップデートで(HDはバージョン4.5に相当)、Final Cut Pro4ユーザーは、Appleホームページから無料でアップデータをダウンロード可能だ。DVD Studio ProとShakeはメジャーアップデート、Motionは新アプリ、Xsanはサーバソリューションだ。 このXsanは、Panther以降で動作するクラスターファイルシステムで、高速で動作するファイバーチャンネルネットワーク上にある16TBまでのデータやボリュームを共有でき、接続にはApple Fibre Channel PCI Cardを使う。因みに、"SAN"は、Storage Area Networkの略である。 ところで、Sake3からShake3.5へは課金を伴う有料アップグレードなので、ここでは”メジャーアップデート”としたが、同じ0.5刻みのバージョンアップにもかかわらずFinal Cut Pro4から(バージョン4.5に相当する)Final Cut Pro HDへのアップデートが無料なのは少し不思議な気もする。まあ、OS Xに関して言えば小数点以下1桁のバージョンアップが有料だし、バージョンの数字の上がり方と内容変更の度合いの間には、同じAppleで開発されたソフトウェアであっても、一定の法則などは無いのかもしれないが。 むぅぅ、これを書いている間に新PowerBookと新iBookが発表になった!PowerBookは12inchのものでも1.33GHz/G4を搭載している。 ついにAppleが動き出したのだ。次はiMac、そして、その次はいよいよPowerMac G5の番だ! |
サーバダウン、データよ何処 4月21日(水) 2004 |
昨日の夜8時頃から4時間近くの間、サーバダウンのため、このサイトへのアクセスができない状態になっていた。そして深夜、ようやくサーバの機能は回復したのだが、驚いたことに4月上旬以降に更新したデータは全てサーバ上から消えていた。今朝、それに気付き、すぐにバックアップをサーバへアップし直したのだが、接続できない時間帯にアクセスを試みて下さった方々、また、深夜から今朝方にかけて、4月7日以降更新されていない状態のスタマへアクセスされる事になってしまった方々には、大変ご迷惑をおかけしました。
それにしても有料のサーバなんだから、こういうのは勘弁してもらいたいものだ。このサイトはL.H.S(Linkclub Hosting Service)のレンタルサーバ上に置かれているのだが、前回、昨年末に25時間以上も接続不能となってから、僅か3ヶ月ちょっとしか経っていない。 レンタルサーバ会社の変更を本気で考えるべきかもしれない。 |
たかが辞書、されど辞書(その1) 4月25日(日) 2004 |
Appleはワールドワイドな企業である。しかし、iPod miniの米国先行販売にも端的に表れているように、どうしても、情報や製品の出荷に関して、米国中心、米国優先という風潮は否めない。また、Appleの発表前に漏れてくる新製品情報等をキャッチするのも、圧倒的に米国サイトが早い。これはAppleのお膝元であるクパティーノ周辺から情報がリークしてくる事が多いため、当然と言えば当然な事だ。
米国のサイトの方が早いのは、Apple未発表情報に関してばかりではない。ネット上のApple Storeのように、全世界で一斉同時に更新を行う情報もあるが、一方、通常の情報であってもApple JapanのホームページとApple USAとでは時間差が生じる事がある。 例えば、今月18日にNABカンファレンスで発表された新アプリ、Motionや、その他映像アプリ群のアップデートの情報は、Apple USAのホームページに詳細が載せられてから数日後になって、ようやくApple Japanのホームページにもお目見えすることとなったのだが、Apple Japanホームページに載せられている情報は、NABでの発表から一週間が経った現在でも、まだ甚だ不完全なものだ。 Final Cut Pro HDに関する情報をその例に取ると、Apple Japanのホームページ上では「仕様」「特徴」「事例」「関連情報」「トレーニング」「取り扱い販売店」「クイックツアー」と並んでいる内、現時点で実際にクリックして表示できる情報は左から2つまで、即ち、「仕様」と「特徴」だけだが、Apple USAのサイトでは、それに対応する全ての情報を見ることができる。 また、Apple USAサイトの方では、Final Cut Pro 4ユーザー向けの、Final Cut Pro HDアップデータが無料で公開されているのに対し、Apple Japanのサイト上には、現時点では、そのアップデータは見あたらない。 これは単に、Final Cut Pro HDの日本語版アップデータがまだできていないという理由からかもしれないが、少なくとも、アップデータが近日中に出る、等の説明があって然るべきだと思う。そうでないと、もしかしたら、Final Cut Pro 4を持っているのに、間違えてアップグレード版を買ってしまう人が出ないとも限らないのではないだろうか。(あ、もしかしたら、それも作戦かも…) これらの理由からも、Macファンの場合は特に、英語で書かれたサイトを読めると便利だし、楽しみも倍増するのは事実だ。 と、前置きが少々長くなったが、(今までのが全部前置きかよ!というツッコミはさておき)英語で書かれたサイトを読むときに便利な辞書について、考察してみたい。 自動翻訳サイトや、翻訳ソフトというものもあるが、有料なものも含め、個人的な感想としては、翻訳精度にかなり問題があると感じている。もちろん、翻訳ソフトの使用を否定はしないが、翻訳ソフトに過度な期待はせずに、全体的な内容の”感じを掴む”ために使う、位に思っていた方ががっかりせずに済む。 さて、Macで使うなら、今のところ一番のオススメ辞書はjdix2と英辞郎の組み合わせだ。これから、何故これらがお勧めなのか等を解説したい、が、今回は大分長くなったので、続きはまた明日。 |
たかが辞書、されど辞書(その2) 4月26日(月) 2004 |
昨日の続きである。さて、Macで使うなら、今のところ一番のオススメは、辞書閲覧アプリjdix2と英辞郎の組み合わせだ。 英辞郎は、100万語以上の収録語数を誇る電子辞書で、単語を検索するためだけならインターネット上からの利用もできるが、書店でCDロム付き解説本を購入したとしてもわずか1,890円(税込み)だ。CDロムには、英辞郎、和英辞郎、小辞郎などの辞書データの他、辞書閲覧アプリjdix2などが、全てまとめて入っている。jdix2で使うためには英辞郎のデータがHDDに収納されているか、光学ドライブにCDロムが入っている必要があるので、以下英辞郎を購入したとして話しを進める。 実は、私が英辞郎を購入してから大分経つのだが、今まではMacにインストールさえしていなかった。その理由は、OS Xにネイティブ対応していないため、クラッシック環境で使用することになってしまうから、というものだった。自分の中で、”もうOS Xの時代なんだ、なるべくならG5ではクラッシック環境を使いたくない”というような考えが漠然とあって、OS Xにネイティブ対応していないアプリを避けていたのだ。 だが、やはり、ネット上にあるマニアックな情報も読もうとしたときには、それまでMacで使っていた研究社・新英和辞典ではどうしても語彙数が足りない。因みに、研究社・新英和辞典は、ロゴビスタ社の辞書閲覧アプリ、”システムソフト電子辞典 OS X”上で利用していた。 実はこの”システムソフト電子辞典 OS X”も、かなりできの良い辞書閲覧アプリだ。2度目以降に単語を引く場合、前回引いた単語が検索窓に残っていても自動で上書きされる、など、細かい所まで行き届いた作り込み方がされていて使い勝手が良かったのだが、デスクトップ上にたくさんのウインドウが並んでいるときには、大抵の辞書と同様に、”一番手前に表示させて、単語を打ち込む”という操作が必要となる。 一方、jdix2の方でも同様に単語を打ち込んで検索することは可能だが、お勧めしたいのは”簡易リーダ”機能だ。jdix2を立ち上げ、ファイルメニューから簡易リーダをクリックすると、上下に白い窓が2つ並んだ”枠”が立ち上がる。これが簡易リーダだ。次に、その”枠”を適当なサイズに広げ、読みたいWeb上の英文記事をまるごと簡易リーダの上の窓にドラグし、そのまま簡易リーダ上でその記事を読んで行く。 で、あなたがその記事を読んでいるときによく知らない単語に出くわしたとする、そのときあなたはその単語をドラグして反転させるだけで良い。すると下の窓には日本語の意味が表示される。辞書を画面の一番手前に持ってきたり、単語を打ち込んだりする必要は全くない。この機能は、使用しているディスプレイの画面が小さい程、便利さを実感する思う。もちろん広大なディスプレイを使っている人にとっても便利には違いないのだけれど。 この機能と、100万語以上収録という情報量で1,890円は激安だと感じるのだが、どうだろうか。 |
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メッセしません? 4月30日(金) 2004 |
MSNメッセンジャー、Yahoo!メッセンジャー、AIM、そしてiChat、とネット上にはさまざまなインスタントメッセンジャーサービスが存在している。もし私が、このサイトで自分のアカウントを公開するならば、当然iChat用のアカウントにすべきだろう。
しかし、アクセスログを見ると、このサイトに来てくださっている方々は、MacユーザーとWinユーザーがほぼ半々だ。逆に言うと、それだけ多くのWinユーザーがMacに興味を持っているという事なので嬉しい限りだが、WinユーザーともメッセンジャーでやりとりするためにはMSNが望ましいようにも思う。 AIM(AOLインスタントメッセンジャー)のアカウント(無料)を取ってさえあれば、WinユーザーでもAIM(無料)を用いて、iChatを使用しているMacユーザーとのメッセージのやりとりが可能だが、実はWin用のAIMのデザインはあまりにも…、あまりにも、なのだ。その点、MSNメッセンジャーは、Mac用、Win用共、デザイン的にも機能的にも許せる範囲だし、Windows XPにはMSNメッセンジャーが標準装備されているために、一般に広く普及している。 そこで、iChat用AIMアカウントと、MSNメッセンジャーのアカウントの両方を一つずつ公開しようと思う。良かったら、メッセンジャーの「メンバーに追加」をしてみてください。 iChat用アカウント(AIMアカウント):starmackscafe |
熱いマシン、G5! 5月1日(土) 2004 |
我が愛機、PowerMac G5はいろいろな意味で熱いマシンだ。わずか7秒で立ち上がるPhotoshop、瞬時に適用されるフィルタ、抜群の安定性、美しいGUI、熱い気持ちをかき立てるルック&フィール…。だが同時に、物理的にも非常に熱いマシンなのだ。
通常、ただでさえ電源の入っていることの多い我がG5は、連休に入って、ほとんど電源を切ることが無い程フル稼働。(明日から数日、出掛ける予定ではありますが…。「今日の一言」は出先からアップします。) 夕飯を食べに居間へ行き、夕食後、G5の置いてある部屋に戻って驚いた。部屋が暑いのだ。驚く程暑い。確かに、南の2階という暑くなりやすい条件の部屋ではあるが、同じ条件である隣の部屋より、明らかに数段暑い。しかも、隣の部屋は南西に位置する日当たりの良い部屋で、南東にあるG5の部屋よりも、夕方、西日が当たる分、暑くなりやすいはずだ。 そこで、冬場、床に置いてあるG5の排熱で足元が暖かかったことを思い出した。そう、G5はこの発熱量と引き替えに、あれ程の高性能を得ているのだ。 次期PowerMac G5のCPUは、消費電力を抑えることのできる90nmプロセスで製造されている。確かに、現行機種と同じクロック数なら、CPUの消費電力をほぼ半分にすることができるそうだ。だが、クロックが上がる分、全体の消費電力としては相殺に近いのではないだろうか。 パソコンの高性能化は、結局のところ発熱との闘いみたいなものだな、などと思いつつ、来るべき夏に備えエアコンのフィルタを洗うのだった。 |
Geniusバー初体験 5月4日(火) 2004 |
今日はApple Store Ginza 2Fにある修理相談窓口、Geniusバーへ行ってきた。理由は、我がPowerMac G5の購入時にBTOで取り付けたグラフィックボード、Radeon9800 Proについて調べてもらいたかったためだ。訳あって、現在3枚目となるこのボードは高負荷時にファンの回転数が上がると振動し、耳障りな共振音を発することがあるのだ。もう一度サポートへ電話をすれば、別の物を送って来るはずだが、このボードの他にも以前に、PowerMac以外の件で何度か、まともでない交換修理品が送られてきたことがあり、個人的に、Appleの修理交換パーツに関しては、あまり信頼していない。
そこで、グラフィックボードを取り外し、静電気防止のためにアルミホイルで包み、エアパッキンとスポンジで武装してApple Store Ginzaへ持参したのだった。祭日ということで、Geniusバーは大体30分待ち。ようやく名前を呼ばれてカウンターへ座る。さらにそこでしばらく待ち、ようやく担当スタッフの一人と話しをすることができた。しかし、そのスタッフは、その場で症状を確認できないことには何もできない、と言う。しかも、その場で店のPowerMacに取り付けてみて確認する、というような事もやっていないとのこと。結局、自分でサポートセンターに電話して、パーツを取り寄せて下さいと言われて帰って来た。 多かれ少なかれ、どのメーカーでもやっている事だが、パーツの”新品交換”とは言っても、ここで言う”新品”は本当の新品ではない。修理に出されて戻ってきた”修理完了品”が”新品”と称して送られてくる。そこで、”新品”交換されたパーツが、以前に修理へ出されたときの不具合を引きずっていることも多々ある。ただ、Appleの場合、その修理品の不具合再発率が高すぎるのだ。そのために、一度修理に出したら、さらに修理を繰り返すループに陥り易い。 このようなことではいけない。せっかく最高に美しく使いやすいOSと、革新的なハードウェアを持っているというのに、修理の精度や品質管理がしっかりしていなくては消費者の信用を得続けていくことは難しい。そして、消費者の信用を礎に、さらにシェアを上げていくことが難しくなってしまう。ある程度のシェアを確保しなくては、企業としての競争力を上げ、健全な利潤を上げ、より素晴らしい製品を開発していく力は築けない。 修理業者や組み立て作業者の教育の徹底、また、当然の事ながら、品質管理の徹底。これらの改善を私は切に望む。一人のMac好きとして。 |
号外!ADCからのメール 5月5日(水) 2004 |
今日の午後8時30分頃、ADC(Apple Developer Connection:アップル開発者コネクション)からのメールが届いた。内容はWWDCでスティーブ・ジョブズによるMac OS X v.10.4(Tiger)の発表がある、という事とWWDCのチケットについて。一応、ここにそのメールを載せておく。メール冒頭のInnovation never sleeps(革新は眠らない)の辺りにAppleの”気合い”が見て取れるような気がするのだが、どうだろうか。
<以下引用>-------------------------------------------------- Innovation never sleeps. Preview the highly evolved Mac OS X v10.4 "Tiger." ------------------------------------------------------------ |
OS Xに似た次期Windows 5月8日(土) 2004 |
現地時間5月3日〜7日の間、米国シアトルにて行われたWinHEC (Windows Hardware Engineering Conference)で、次期WindowsであるLonghornについての解説と、そのα版の配布が行われた。
PC MAGAZINEによると、Avalonのコードネームで知られる、Longhorn用GUI(graphical user interface)は、3D効果やアイコンのアニメーション動作などの特徴を持ち、アイコンを選択すると大きくなったり跳ねたりする…。あれ?そんなOSをどこかで見たことあるぞ。ってそれ、OS Xじゃないか。そう、その記事を書いたRichard Fisco自身も書いているが、まるでMac OS Xの様だとのこと。う〜ん。 まあ、GUIを始めたのはゼロックスのパロアルト研究所で、Appleじゃないですけどね。でも、今度はOS Xによく似たGUI…。私はWindowsやMicrosoftを決して嫌ってはいないが、これはちょっと、どうなのだろうか。 ただ、今回は初期の初期である段階のα版であるし、そのα版でさえ、WinHEC初日に最新ビルドが配布される予定であったが間に合わず、期間中配布に変更された。また、去年のWinHECの発表では2005年に出荷版もリリースされるとアナウンスしていたそうだが、今回はβ版を2005年中に出すとアナウンスするに留まった。 つまり、今後MicrosoftがMacのマネをやめて”改心”するための時間はまだ多少はある、ような気がする。ところで、このLonghornが要求する”平均的マシンスペック”は、4〜6GHzのCPUに、最低2GBのRAM、テラバイト(1000GB)クラスのストレージ、だそうだ。それにしても、テラバイトって…。ねえ? |
手放せません 5月11日(火) 2004 |
皆さんも、いろいろな”手放せません”なグッズがあると思う。ソフトウェア、ハードウェア、周辺機器、携帯電話、iPod、加護亜依のポスター、etc…。
私にも多くの”手放せません”がある。例えば、普段、常に持ち歩いているコンパクトデジカメ U40や、4月25日、26日の記事でご紹介したjdix2等も、そんな”手放せません”の一つだ。そして、その中でも最近、特にその便利さをひしひしと感じているのがWACOMのSmart Scrollである。 ご存じの方も多いとは思うが、念のためにSmart Scrollとはどのようなものであるのかを簡単に述べておく。Smart Scrollとは、一言でいって「左手専用、入力支援デバイス」である。多機能マウスのようで、マウスではない(余談だが、Windowsでは多機能マウスとしても使える)。右手にマウス、左手にSmart Scrollという、いわば”二刀流”スタイルになってディスプレイに対峙したそのとき、最大の効率で入力ができるのだ。 8つ並んだファンクションボタンはカスタマイズ可能で、そのときに使っているアプリケーションに応じて自動でその機能が切り替わる。大きなトラックボール様のもので、画面を自由かつスムーズにスクロールさせられ、ホイールで画像の拡大、縮小が行える。 「多機能マウスを使えばいいんじゃない?」という声が聞こえてきそうだが、左手で操作するSmartScrollは多機能マウス以上に便利なのだ。例えば、Photoshopで画像の加工をしていて、ディティールと全体像を交互に見たい、というような場面。右手にペンタブレットのペンを持ち、ディティールの加工、右手はそのまま、左手でSmart Scrollのホイールをカリカリと回し、画像の全体像を見る。バランスを確認して、またホイールをカリカリとし、拡大。そして加工。 また、比較的小さめのサイズのディスプレイで作業をしている人にもお勧め。小さめのディスプレイに、いろいろアプリケーションを並べて作業していると、作業パレットなどで、メインウインドウのスクロールバーが覆われてしまうことがある。(私はGoLiveで作業するといつもそのような状態になってしまう) だがSmart Scrollがあれば、スクロールバーが隠れていても問題なく作業画面をスクロールさせられる。特にMacで純正マウスを使っている場合、この機能はかなり有り難い。もちろん、Macでも使える多機能マウスも様々あるが、私は純正のワイヤレスマウスが好きなのだ。 拡大、縮小を作業中頻繁に使用する人や、ペンタブレットを使う人には、Smart Scrollは特にお勧めできる。また、ブラウザでネットを見るだけという場合でも、進む、戻るなどがボタン一つででき、非常に快適である。この一見奇妙なデザインの入力デバイスは、おそらく多くの人にとって、一度使うと”手放せない”と思わせるものとなるのではないだろうか。 |
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