Starmacks Cafe/ Topics of the Macintosh, and so on...

13.「Favicon始めました!」編

※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。


Office 2004は買い?     6月20日(日) 2004
6月18日から発売が開始されたMS Office 2004 for Macは、Office v.X for Macユーザーである私でも、「2004、ちょっと欲しいかも」と思える新機能が満載だ。MicrosoftのNTO(最高技術責任者)である古川氏によると、「Windows版にない機能が多く搭載されていて、Windows版にも欲しい、と悔しくなる」とのこと。宣伝が巧いですな。

具体的には、PowerPointでプレゼンテーション時に残り時間を表示する機能、Wordでメモをとりながら音声録音できる機能などを、古川氏は「悔しくなる機能」として挙げていた。確かに、それらの機能は便利そうだ。残りのプレゼン時間が表示されていることで、プレゼンの時間配分もしやすくなるだろうし、それによって、時間超過して顰蹙を買うというようなことも減るかもしれない。

音声メモ機能は、仕事でインタビューをしたり、議事録を作ったりする人にも便利だろう。教室へのパソコンの持ち込みが許されるなら、予備校生が講義を録音しながらパソコンでノートをつける、なんていう使い方も有りかもしれない。(パソコンを使って、実用レベルのスピードでノートをつけられる教科はかなり限られてしまうけれど)

さて、私自身もOffice 2004 Demoデモムービーを見てみた。個人的にはExcel 2004の”ページレイアウト表示”が気になる。これは、印刷したときにどのようになるのかを、通常の編集画面で見ることができる機能だ。Office v.Xで言うところの”改ページプレビュー”+”標準編集画面”のような感じなのだが、例えば、印刷時にグラフが2ページにわたってしまったり、はみ出したりしないようにするためには、自動調整のチェックボックスにチェックを入れるだけで良い。これだけで、自動的にワークシートが1ページに収められる。

先日、私はExcel v.Xで、自作の、システム手帳用管理ツールを印刷したのだが、ページ設定をし、改ページプレビューで調整し、試しに印刷し…、と小さな紙に印刷する場合特有の作業が、割と面倒に感じられた。だが、Office 2004の自動調整機能を使えば、そのような面倒も減るのではないだろうか。

他にもOffice 2004には、便利な新機能が満載だ。PowerPoint 2004では、アニメーション効果が増え、Quartz Extremeを生かした”回転”などの画面切り替え効果が可能で、それはまるで、Apple純正プレゼンアプリ、"Keynote"のよう…。(MS またやったか?!)

さて、私個人の意見としては、このOffice 2004 for Macは十分「買い」だと思う。だが、私自身はまだ暫くの間、Office v.X for Macでいいかな、とも考えている。アップグレード版の価格はOffice 98のような古いバージョンからのアップグレードでも当然差別無く、同じなので、現在、Office 98や2001を使用されている人にとっては、非常にお得感があるアップグレードになるのではないだろうか。



Faviconしてみました      6月21日(月) 2004
皆さんはFaviconというものをご存知だろうか。ブラウザでホームページを閲覧したときに、アドレスバーの左端に小さく表れるアイコン、あれのことである。Faviconというその名前は知らなくとも、どこかで目にされた事はあると思う。

さて、最近、そのFaviconを設定しているサイトが増えてきて、私も気になっていた。そこで、個人サイトさんを中心に、Faviconのあるホームページをいくつか見て回り、決意した。うちもやろう。

調べてみると、Faviconを設定するには、head区間に<link REL="SHORTCUT ICON" HREF="アイコンファイルまでのパス">、とたった一行書き加えるだけでよいことが分かった。後は、アイコンファイルを作るだけだ。アイコンを作成するのに一番簡単な方法は、ビットマップ形式(BMP)で書き出した画像ファイルの拡張子をicoに書き換えるというやり方だが、この方法だと、ブックマークへ追加したときにFaviconが反映されないなど、いくつか不具合が出る。

そこで、フリーウェアでなにか良い物はないかと物色。ネットで検索するも、Win対応ばかりで、なかなかMac OS X対応の物が見つからない。これはシェアウェアを購入か、と思いかけたそのときに、フリーで良い物をみつけた。そのソフトはIconPartyという。作者は「いいむらなおき」さん。この"IconParty"はフリーウェアとは思えない程良くできていて、既存のファイルをアイコンファイルに変換する他、ペインタ機能も持ち、IconParty上でアイコンを作成することができる。

さて私は、既存のファイルを変換することにした。まずPhotoshopで、このサイトのバナーを32pixel × 32pixelに縮小、シャープフィルタをかけ、psd形式で保存。それをIconPartyにドラグして、”Windows アイコン”で保存。たった、これだけ。僅か5分の作業。そして、Faviconをアップし、このサイトをSafariで見てみた。

おっ、アドレスバーの左端がアイコンになっている。試しにブックマークに追加。よし、これもちゃんとアイコンが反映されているぞ。サイズが小さすぎて、どんなアイコンなのかよく分からないけれど、取り敢えず今は良しとしよう。

その後、いくつかのブラウザで見てみた。まず、Netscape。一応Favicon表示はされるが、随分といびつな形になっている。また、IE5 for Mac ではFaviconは表示されない。次に、Windowsでも確認。Windows2000にIE6の組み合わせで見てみる…、あれ?Faviconが反映されないぞ。

と、ここで試しにIE6上で”お気に入りに追加”をしてみる。あ、Faviconが反映された。どうやら、Faviconをサーバへアップした後、ブックマークへ追加することによって初めて反映されるらしい。

と、このような訳で、このサイトにもFaviconが設定された。そして、近いうちに、もっと見やすいFaviconに変更しようと私は目論むのだった。

後述:上記のやり方で作成されたFaviconは、Windows 98等、一部のWin環境では反映されない場合があることが分かった。現在調査中。

後述2:原因が分かった。拡張子がicoとなるファイル形式は、実は数種類あるらしい。Win98を含む多くのマシン環境でFaviconを表示させるためには、icoファイルをMac上の「情報を見る」で見たときに、その種類が「Windows icon file」ではなく、「Windows アイコンイメージ」と表示されるものでなくてはならないようだ。そこで、上述の"IconParty"で作成したアイコンファイルを、やはりフリーウェアの変換ソフト、"IcoMaker"によって変換することで、問題は解決した。(作者は神戸大の「荻原剛志」さん)これで、私の周囲の全てのMac及びWindowsマシンで、このサイトのFaviconが表示されるようになった。ここに、これら素晴らしいツールをフリーウェアとして提供してくださっているお二方に対し、改めて感謝の意を示したい。



30inch LCD!          6月22日(火) 2004
いよいよ、新しいApple Cinema Displayが発表されそうだ。Apple Insiderによると、今度のラインナップは20inch、23inch、30inchで、価格はそれぞれ、999ドル(約10万)、1499 - 1799ドル(約15〜18万円)、2999ドル(約30万円)。全てのモデルに、FireWireポートとUSBポートが2つずつ付くらしい。

それにしても、30inchとは…。2560 x 1600ピクセルだそうだ。これだけの広さがあれば、複数のアプリケーションを立ち上げての作業も楽々だろう。正に、マシンパワーのあるG5との組み合わせに打ってつけ。GoLiveの作業だけでウィンドウが重なってしまうようなディスプレイとは大違いだ。(←私の作業環境のことデス。しかし、20inchがこんなに値下がりするなら、いっそ買…)

30inchモデルのコネクタはADCではなく、DVIになりそうとのこと。30inchともなると、ADCコネクタによるMac本体からの電源供給では厳しいということなのだろうか。

デザインの方は、大方の予想通り、現行PowerMacに合わせたアルミ外観とのこと。厚さは1inch(約2.5cm)にシェイプされ、重量も現行のものより大分軽くなりそうだ。記事には、「装飾を排し、中央の足で吊る形」とあるが、それって格好悪…、いや、随分斬新なのではないだろうか。

あ、そうか、一瞬、棒の付いた飴玉のような物を私は想像したが、むしろiMacのディスプレイだけ取り外したような物を想像すべきだったのだろうか。まあ、ジョナサン・アイブの事だから、デザインの方も期待していいのだろう。約2000万円の月給(注、年収ではない)は伊達じゃない。

Newディスプレイの噂は、昨年の6月にPowerMac G5が発表された頃からあった。だが、噂だけ先行したまま、月日は過ぎていった。

新ディスプレイラインナップの発表が遅れた原因としては、「現行商品の在庫ダブつきが原因である」というような、”さもありなん”な噂から、「実は、次期アップルディスプレイにはOLED(Organic Light Emitting diode:有機EL)を搭載しようとしていたが、その開発が遅れたため」などというファンタスティックなものまで、様々な憶測や情報が飛び交っていた。(因みに、今回はOLEDの搭載は無いとのこと。さもありなん)

30inchディスプレイの噂が初めに出たのは昨年10月。画面のPixcelサイズ情報や、「ADCコネクタに対応しないらしい」等、情報の詳細は今月の8日。そして今回、いよいよその情報が確からしいということになった。

しかし、実は、ここへ来てもまだ、現行ディスプレイの過剰供給がニューディスプレイの発表を足止めする可能性がある、との見方をしている関係者もいるとのこと。ただ、この意見は少数派で、情報ソースの多くはWWDCでの発表があるとみている。

ところで、WWDCの前にPowerMac G5を発表したということは、何か隠し球があると見て良いのだろうか。そして、それが、Newディスプレイラインナップなのだろうか。隠し球がディスプレイというのは、少し寂しくないだろうか。(まあ、Tigerのプレビューという盛り上がりは期待できるけれど)

それとも、PMG5のWWDC前の先行発表は単に、一年ぶりのWWDCで発表するには、2.5Gではインパクトが薄いと考えたためだけなのか。

どちらにしても、Appleは現行23インチディスプレイのキャッシュバックキャンペーンを今週末で終了する。今回のWWDCで、少なくともディスプレイの発表は、ほぼ確実に期待できるということだろう。



理想のMac Lifeは?    6月26日(土) 2004
皆さんにとっての、理想のMacとはどのようなものだろうか。それはTPOによっても変わってくることと思う。例えば、私にとって、メインマシンという視点で考えたときには、今私が使っているPowerMac G5(とOS X)は、かなり理想に近いマシンだと言える。マシンパワー、安定性、拡張性、デザインなど多くの面で満足しているからだ。では、モバイルMacに関してはどうだろうか。

個人的にはもっと軽量薄型のPowerBookが出たらいいな、と思っている。(そのようなPowerBookが出るというような情報はもちろん一切無い。ここでは、あくまでも、自分にとっての理想のMacを空想しているに過ぎないので念の為)私は出先でCDを焼いたりCD-ROMからアプリケーションをインストールしたり、といったことをまずしないので、光学ドライブは外付けでも良い。というよりむしろ、今後、光学ドライブのユニットがどんなに軽量化されたとしても、出先で決して使用することの無い光学ドライブを持ち歩くというのは、それだけで精神衛生上あまり宜しくない気もする。そう考えると、私にとって、モバイルノートの光学ドライブは「外付けでも良い」のではなく、「外付けが良い」ということになるのだろう。

では、メインマシンとモバイルの中間的な使い方、例えば、リビングでちょっと使うような家族共用のマシンとしては、どのようなMacが良いだろうか。もちろん、そのような使い方をするMacの購入を家族に許してもらえるならば、の話しである。ここで多くのご同輩は、家族の賛同を得られず敢え無く撃沈されるかもしれない。が、ここでは理想のMacライフを考えることにするので、「奥さんも子供達もMacが大好きで、Macを買え買えと言っている状態」を仮定する。(←妄想驀進中)

さて、そのような使い方をするならば、20inchのiMacも捨てがたいが、個人的にはやはり、Cubeに白羽の矢を立てたい。Cubeのあるリビングなんて、ちょっとお洒落じゃありませんか。中古のG4/Cubeを購入して、最新のCPUカードを入れるのだ。奇しくも先週、 MJソフトが、1.50GHzまで高速化できるG4 Cube用CPUアップグレードカードを発売した。実売価格は75,000円前後の見込みだそうだ。

ただし、さすがにG4/1.5GHz(実際には1.33GHzのCPUだが、オーバークロック対応で1.5GHzまでの動作確認が取れているとのこと)ともなると、ファンレスという訳にはいかず、そのCPUカードには”高速冷却ファン”が搭載されている。そうなると、Cubeの静音性はある程度犠牲になってしまうだろう。しかし、”1.5GHzで動作するG4 Cube”って、かなり魅力的じゃありません?

追伸告知:"Favorites"に、「お気に入り、その6:祖父母(ルーツ)」をアップしました。思いっきり”番外編”で、Macには全然関係ありませんが、宜しければご覧下さい。



決戦は今夜2時       6月28日(月) 2004
いよいよ、サンフランシスコのMoscone WestにおいてWWDC 2004が始まる。ジョブズによる基調講演は、米国西部時間で本日午前10時からだ。今はサマータイムなので、日本との時差は-16時間。即ち、日本時間では、明日未明(つまり本日深夜)の2時開始ということになる。今回は基調講演のQuick Time中継が無いらしいので、個人的にはそれが少々残念だ。(とは言っても、毎回、ジョブズが登場するやいなやQT中継のアドレスにアクセスが集中し、画面がフリーズしてしまうので、私は基調講演のQT中継がまともに観られたためしは無いのだが)

ところで、今回の基調講演での目玉は本当の所、何なのだろうか。一つはOS X v.10.4 "Tiger"のプレビューだろう。だが、実際のTiger発売開始は、まだもう少し先になりそうだし、また、NEW PowerMac G5も、すでに今月9日、WWDCに先立って発表してしまった。そうなると、今回の基調講演で紹介される物の中で、直ぐに利用できる”大物”は本当にディスプレイだけ?!それではジョブズもさぞかし辛かろう。いや、そういえば、以前に噂されていたiMac G5はどうなったのだろうか。

これに関する情報は、先月から二転三転している。出る、出ない、出る、出ない…、まるで花占いをする乙女のようだ。特に、今月9日のNew PowerMac G5発表以降は、「出ない」という情報が多かったように思う。これは、この新PowerMacのクロックが思うように上がらなかったということから、当初考えられていた程にはPowerPC 970FXの発熱が抑えられない、と広く印象付けたためだろう。だが、そこはクロックを落とすことで、十分対処できるのではないか、と個人的には考えている。

そして、先週、22日には、iMac G5が筐体を変えて出るのでは?という噂も流れた。それを見ると、New iMacは、垂直に立てた”ピザ・ボックス”型で、マザーボードがディスプレイの背後に設置される、とある。因みに、キーボードとマウスはワイヤレスだとのこと。しかしながら、その2日後には、New iMacのリリースを、全く否定する情報が齎された。そこには”そんな噂、アップルの社員は笑ってるぜ”と書かれている。(リンク先、中程。原文:Employees tell us that Apple is laughing at the rumors on this one.)

と、まあ、iMac G5(または、G4のままのNew iMac?)に関する情報は錯綜している。そして、全ては今夜、あと数時間で明らかになる。請う、ご期待。



ジョブズのキーノート     6月29日(火) 2004
基調講演から一晩が明けた。やっぱり、と言うか何と言うか、新しいハードの発表はディスプレイだけだった。その価格はリークされていたものより少し高めではあったが、サイズ、デザイン、USB及びFireWireポートの数、DVIコネクタの採用など、ほぼ情報通りだった。ただし、前情報では、DVIの採用は30inchのみとのことだったのだけれど。個人的には、AppleがADCを捨てた事を少々残念に感じた。ディスプレイに、電力と映像信号を一本のケーブルで供給するADCは、ディスプレイ周りやMac背面の取り回しがスッキリさせられて好きだったのに。(後述:今、基調講演のムービーで確認したところ、ディスプレイ側は従来通り、一本のケーブルに纏められていた。ただし、Mac背面ではやはり、DVI、電源、FireWire、UAB等のコネクタを別々に差さなくてはならない)今回、”業界標準”のDVIコネクタを採用することで、AppleはCinema DisplayをWinユーザーにも売ろうと考えているようだ。

ディスプレイのデザインに関しては、すでにあちこちの掲示板等で賛否(どちらかというと否が優勢か)が上がっているようだ。確かに、見た目の好みに関して言えば、私も今回のディスプレイより、以前の物の方が好きだ。しかし、Appleホームページ上の説明を読んでいるうちに、今回のも”工業デザイン”として見たときには悪くないんじゃないか、という気になってきた。

まず、シンプルな、ただの額縁のようなデザインは、初めからデュアルディスプレイでの使用を考慮したものだという。つまり、複数のディスプレイをぴったり合わせて並べたときに、ディスプレイ同士の間隔が小さくなることを狙ったようだ。また、軽量薄型となった液晶本体によって、アタッチメントを替えることで他の市販アームに取り付けたり、壁掛けにしたりできるようになっているとのこと。ただ、「説明されて納得する」というようなデザインも、どうかとは思うけれど。後は、実物の質感に期待したい。

ところで、今月9日にあった、New PowerMac G5の発表だが、やはり、WWDCで今回のディスプレイの発表と同時にすべきだったのではないかとも思った。なぜなら、30inch Cinemaを使用するためには、GeForce 6800 Ultraが必須だからだ。もうすでにBTOで、Radeon 9800 XTを申し込んでしまった人が、30inch Cinemaを欲しいと思わないとも限らない。まあ、New PowerMacの出荷時期を考えると、BTOの変更は、今からでもまだ利きそうではあるけれど。

さて、話しは変わって"Tiger"である。今回もいろいろと新機能を盛り込んできたが、私は特にDashboardAutomatorが楽しみだ。Dashboardは”第二のDock”のようなものだろうか。"Widget"と呼ばれる、Java Scriptで書かれた専用のアプリ達は、カラフルで視覚的にも楽しい。また、Automatorはルーティンワークを自動化できるため、例えば私なら、GoLiveでのテーブル設定を自動化することで、このサイトの更新作業をブログ並に簡素化したりする事もできるかもしれない。

最高4人(自分+3人)でできるNew iChat AVも楽しそうだが、iChat AVをやる相手って、周りに以外と居ないんですよね。そういう私自身もWebカメラを持っていなかったりするし。

"Tiger"の技術的な面に関しては、OSレベルで64ビットへの対応が進んだとの事なので、G5ユーザーとしては嬉しい限りだ。Tigerの導入によって、現在でも十分快適なG5が、益々”快速マシン”になることだろう。

最後になったが、ジョブズの基調講演の様子がQuick Timeムービーとして配信されている。昨晩、基調講演のリアルタイムQT中継は無かったが、アクセス過剰でフリーズしてしまうようなQT中継よりも、このようなムービー配信の方が私には有りがたい。リアルタイム中継でフリーズしなければなお良いのだけれど。

今回の基調講演も、”カリスマ”ジョブズの話術によって、それなりに盛り上がってはいたけれど、AirMac Expressをプレゼンするジョブズが心なしか淋しそうに思えたのは気のせいだろうか。

追記:「ジョブズの基調講演QTムービーが観られない」というメールを何通か頂いた。もしも、他にもそのような症状が出る方がいたなら、”QuickTime環境設定”の”接続”で、”トランスポート設定”のトランスポートプロトコルをHTTPに、ポートIDを80に、手動で設定してみて下さい。



やっぱりね、そうだろね     7月2日(金) 2004
AppleがiMacの販売を中止した。(※リンク先のApple StoreにてiMacをクリックして下さい)そこには「本年9月に発表と発売が予定されている新しいiMacへの移行準備のため」とある。もはや、在庫はAppleにも殆ど無いのだそうだ。しかし、今まで、新ラインナップが発表される前に在庫が完全に無くなったり、販売を取りやめたり、と言った事は殆ど無かったように記憶している。

今回の、この事は何を表しているのだろうか。単に在庫管理が甘かったのだろうか。そして、9月まで新しい物を出せないのであるならば、現行のiMacを、何故、それまでの間生産しないのだろうか。

恐らく、Appleは、リークされていた情報通り、本来ならWWDCでNew iMacを発表する予定だったのだ。それに合わせて、現行iMacの生産ラインも閉じてしまったのだろう。ところが、何らかの原因(PowerPC 970FXの供給不足か、またはその搭載に伴う熱問題。またはその両方)でNew iMacの生産が遅れてしまった。そこで、今回のような事態になったのではないだろうか。

今回の事はAppleの株価にも影響したようだ。上でリンクしてある記事によると「Appleの株価は、6月28日にCEO(最高経営責任者)のSteve Jobsが、新型Macを発表しなかったことで値下がりしていた。1日に、iMac発売延期の噂がウォールストリートに流れると、株価は時間外取引でさらに6%下落した」との事。

WWDC 2004 の基調講演をQTムービーで眺めながら、それなりに盛り上がりつつも、なんとなくジョブズの様子がおかしいような気がしていたが、やはりそういう事だったのだ。

なんだか、今回の、iMac販売中止を知ってから、氷川きよしの歌が頭の中を回っている。「やっぱりね、そうだろうね、しんどいねぇ、未練だね」

恐らくジョブズも、気分はすっかり大井追っかけ音次郎なんである。

※一定時間内に発行されたApple Storeのクッキーが無いと、直接Store内のiMacにリンクを貼ってもタイムアウト扱いとなり、うまく表示されないため。



17"PB、プレゼントされたい   7月7日(水) 2004
ご存じの方も多い事と思うが、Appleが数日前から、「iTMS (iTunes Music Store)からの楽曲ダウンロードでキリ番ゲットするとiPodやPowerBookをプレゼント」というのを始めた。

Appleによると、iTMSからのダウンロードが1億曲に近づくに当たり、「この成功を支えている顧客に感謝したい」とジョブズが言っているとのこと。具体的にどう感謝を表すのかというと、9千5百万曲目をダウンロードした人から9千9百90万曲まで、10万曲ごとのキリ番で曲をダウンロードした人50人に iPod 20GBをプレゼント。そして、1億曲目のキリ番をゲットすると、これが凄い。”17-inch PowerBookと40GB iPod、さらにiTMSからの1万曲無料ダウンロード権”、だそうだ。

うぅぅ、参加したい。”宝くじ”は買わなきゃ当たらないじゃないか。しかし、今のところ日本からは参加できない。参加できるのは、イギリス、フランス、ドイツ、そしてアメリカ、この四カ国からだけだ。いや、参加できなくもない、があまり現実的ではないな。面倒でもあるし。それに、そんなズルをして万が一、キリ番ゲットしても、ちゃんと賞品は貰えるのだろうか。

そこで”公式ルール”を見てみる。これによると、自分で曲を購入した場合でなくてもオッケーとある。つまり、ダウンロード権を誰かからプレゼントされた場合でも良いのだ。じゃあ、iTMSが使える国のどれかに住んでいる人から曲をプレゼントされた事にすれば…。日本の著作権法的にはアウトだが、Appleも実際にキリ番ヒットしたら堅いことは言うまい。”ルール”の14番目には”カリフォルニア州の法律に基づく”とあるし。

あ、ところで余計な事に気付いてしまった。”公式ルール”には49台の20GB iPodと書いてある。すると、この”公式ルール”を作成した時点では9千5百万ヒット目は当選にならず、9千5百10万ヒットから10万ヒットごとが当選だったのかもしれない。どうでも良い事だけれども。

p.s.先日の基調講演中に流れていたiTunes&iPodのプロモーションビデオがApple USAのホームページにアップされていたので、リンク貼って貼っておきます。iTunes繋がりっていうことで。曲はSteriogramで、"Walkie Talkie Man"


12.「不可視ファイルを見よ!」編へGO! 14.「一時ファイルをゲット!」編へGO!