Starmacks Cafe/ Topics of the Macintosh, and so on...

23.「Intel入っテル!」編  

※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。


iTMS Japan、ついに始動!!      8月5日(金) 2005

ついに、待望のiTMS Japanがオープンした!Xデーは情報通りの8月4日。これで今後は”キリ番ゲットキャンペーン”にも参加できる訳だし、日本中のiPodユーザーが盛り上がる事間違いなし、なんである。

さて、暫くぶりの更新となってしまった。その間にも、書きたいネタはどんどん溜まっていっている。仕事も忙しいのだが、実は、他にも、今忙しい理由があるんである。私とオフで会った事のある常連さんの中には、「もしかしたら、そろそろ、アレか…!?」と察している方もいらっしゃるかもしれない。

うーん、ここで言ってしまおうかな。でも、ちょっと照れくさいような気も…。と、余韻を残しつつ、私は仕事に戻るのだった。



今度はnanoなの!?            9月8日(木) 2005

おっと、忙しさにかまけて一ヶ月以上もご無沙汰してしまった。この夏にはiBookのアップデート、Mac miniの価格改定、Apple Store, Shibuyaオープン、iPod機能付きMotorola製携帯電話機(iTunes Phone)の発表(ただし日本での発売予定なし)、Mighty Mouseリリース、iTMS Japanオープンと、いろいろ楽しげな出来事があった。

また、個人的にもこの夏は、コンパクトデジカメを買い足したり、Double layer対応の外付けDVDドライブをゲットしたり、仕事でどうしても必要となってWindowsのサブノートを購入したり、Studio MXをゲットしたり、父親になったり、といろいろと楽しげな出来事があったのであった。

さて、iPod miniがラインナップから消え、それに取って代わって最大4GBの大容量フラッシュメモリを搭載したiPod nanoがリリースされた。小さい、薄い、軽い!わずか42gで14時間連続再生!デザインも良いし、質感も良さそう。色は今まで通りの”iPodカラー”である白と、U2 iPodと同様(クリックホイール部分の色は違うけれど)の黒の二色。うーん、思わず”黒”をポチっとなしてしまいそう。

はたして私は何日間”ポチっとな”の誘惑から逃れ続けることができるのだろうか。私自身の予想としては3日間というところか。

と、ここで常連さん達の声がする…。えっ?なんか、さらっと言ってのけてないか、ですって?なんの事です?ああ、「父親になった」っていう部分ですか?

そう、そうなんである。この夏、私は人の子の親になったんである。『結婚してから子供が生まれるまでハヤっ』とかいうヤボなツッコミはなしです。実は、7月31日に長女を授かったんである。今はただただ、我が子がかわいくてしかたありません。

ところでもう少しiPod nanoの話題に触れたいのだけれど、今からちょっと出かけなくてはならないので、続きはまた次回にでも。



ポチっ                     9月10日(土) 2005

えーと、iPod nanoをポチっとしました。

一昨日、『”ポチっとな”の誘惑から逃れ続けることができるのは3日間というところか』などと書いた私だったが、iPod nanoの魅力に、3日間を待たずして陥落。というか、実際には3日間どころか、僅か十数時間でポチっとしてしまったのだった。

9月8日に件の記事をアップし、その晩は寝て9日の朝目覚めると、どうもムズムズする。Macを立ち上げてメールチェック、のついでにApple Storeを覗く。やっぱりいいなー、iPod nano。4GBのブラックを”試しに”クリックしてみる。パーソナライズするなら、こんな感じで。うん、うん、いいぞ。4GBは今なら3-5営業日で出荷予定か、そのうちまたiPod miniのときみたいに品薄になるかもな…。えい、行っとけ!

と、まあ、こんな感じである。お届け予定日は9月26日。え?3-5営業日じゃないの?パーソナライズしたせい?いえいえ、パーソナライズしても”出荷予定日”は3-5営業日であることに変わりなし。では何故か。

実は、この”3-5営業日”というのは、海外の工場を出荷する予定日なのだ。輸送に掛かる日数に、多少の余裕をみて26日、という事らしい。Apple Store, Ginza等のApple直営店には既に在庫があるようなので、パーソナライズする予定がないなら直営店で購入した方が早い。

ところで、iTmedia +D Life Styleには、早くもiPod nanoの使用レポートが多数の写真とともに掲載されていた。”大胆なほど超スリム”?、そうだろう、そうだろう。”「薄っ、小さっ、軽っ」”?、そうだろう、そうだろう。

記事を読みつつ、うなずきならがニヤける私。端から見たら不気味に違いない。その記事で使われているiPod nanoは、どうやら記者の私物らしい。写真に写った「アーティスト」画面のラインナップの濃さに腰砕けになったり、ズボンのポケットからiPod nanoを取り出している写真を見てその小ささに改めて感心したり、と、なかなか楽しませてもらった。それにしても、”ムッシュかまやつ、ロバート、奥田民生、新宿フォーク”って…。

さて、パーソナライズした私のiPod nano、”お届け予定日”は26日だが、慣例に従って、実際に届くのはもう少し早いだろう。早く届かないかな〜、と、今からかなり楽しみなんである。


←注文済み。

[追加情報] 米国太平洋時間9月7日午前10時より、サンフランシスコMoscone Center Westで開催されたApple Media Eventの様子を写したQTムービーが公開されています。
QTムービーでは、ジョブズがiTunes 5、iTunes Phone、iPod nanoを紹介する様子や、それらのTVコマーシャル画像を観る事ができます。(全体で48分15秒。iPod nanoの紹介は35分経過辺りから)


遅ればせながら、Viva!Dual Core! 11月4日(金) 2005

またもや一月半以上もご無沙汰してしまった。その間にもAppleの製品群はどんどん進化を遂げて、予てよりの噂通り、オリジナルのiPodはビデオ再生機能付となり、nanoと同様、ブラックがiPodのカラーラインナップに加わり、iTMSはビデオ配信を開始し、iMacにiSight(と同等の機能)が内蔵され、PowerBook内蔵のBluetoothが全機種Bluetooth 2.0+EDR(enhanced data rate) 規格となり、ジョン・ルービンスタインの後釜としてティム・クックがAppleのCOO(最高業務責任者)になって、我が家にはiPod nanoが届いた。

また、フラッグシップモデルであるPowerMac G5には、ついにDual Core CPUが搭載され、最高Dual Core × Dual CPUの4つのG5コアが、各々2.5GHzで動作する。(どひゃ〜)

今回、オリジナルiPodの進化はビデオ再生機能のみに留まらず、サイズ、バッテリー性能共に”次世代”化した。まずサイズだが、厚みが60GBモデルの方でさえ14mmしかない。因みに、私の所有する第三世代の”四つ目”iPodは約二年前の際薄モデルだが、それでも15.7mmある。現行30GBモデルに至っては、その厚みは僅か11mmだ。

ディスプレイはビデオ再生を意識した320 x 240ピクセルの2.5inch QVGA TFTを搭載。iPod自体の幅は従来機と同じ61.8mmなのだが、写真を見ても分かる通り、ディスプレイの枠部分が狭くなり、筐体の幅いっぱいいっぱいまで使っている。

そして、より薄型化し、画面を大型化したのにもかかわらず、バッテリー性能はアップし(おそらく省電力化とも相俟って)、60GBモデルでは連続20時間の音楽再生が可能となった。一方、30GBモデルは連続14時間再生に留まっているが、11mmという薄さを考慮するとこちらも頑張っているように思える。この11mmというのは初代iPodと比較して45%も薄くなっているのだ。

次にiMac G5だが、クロックは最高で2.1GHzとなり、メモリは533MHz DDR2 SDRAM対応。う〜ん、G5 2.1GHzにDDR2メモリか。ソフトによっては私のPowerMac G5 (Dual 2.0GHz)よりも早く動作する場合もありそうだ。これに20inchディスプレイとDouble Layer対応のSuperDrive、iSightと同等の内蔵機能、さらにリモコンとMighty Mouseが付属して¥199,800。

元々コストパフォーマンスの高いiMac G5だが、今回のマイナーチェンジを経て、益々そのお買い得感は高まった。

そして、New PowerMac G5。これには大分以前からPowerPC 970MPとしてネット上で噂されていた、Dual Core CPUを搭載している。最高スペックのモデルでは、更にこれを2基搭載。つまり、2×2で"Quad"(4つ)のG5 Core。その各々が1MBのセカンドキャッシュを持ち、メインクロック2.5GHz、FSB 1.25GHzで動作するモンスターマシンだ。

一般に、Dual CoreはシングルCore のDual CPUよりも動作効率が良いと言われている。ならば、単純に考えてもDual Core CPUであるPowerPC 970MPを搭載したNew PowerMac G5は、従来のシングルCore CPUを2つ搭載したDual CPUのG5モデルよりも高性能だということになる。そして、Quadモデルだと、こいつが更にもう一つ載っているのだ。

私自身は、PowerMac G5 Dual (CUP) 2.0GHz('03モデル)のユーザだが、このスペックで、未だかつて自分のPowerMac G5が遅いと感じた事は無いし、友人知人が持っているPCや出先で使用する他のパソコンと比べてもダントツで快適なのだが、今回のNew PowerMacは、しつこいようだが、更に高速なDual Coreを更にDualで搭載している訳だ。その動作スピードは推して知るべし。

AppleのデータによるとAfter EffectsレンダリングがDual CPUの2.7MHzモデルよりも69%高速、とある。すると、私のPowerMac G5の倍くらいの速さで処理するということか!?凄い!凄すぎる!ちょっと、久々に興奮させられるマシンではないか!

ところで、9月9日に”ポチっとな”したiPod nanoだが、Appleが当初提示した『お届け予定日』である9月26日から早まること実に九日間(!)、の9月17日、無事に我が家へ届いた。ポリカーボネートの表面処理は気をつけないと細かいキズが付きやすいが(色が黒なので目立ち易いということもある)、携帯性良し、音良し、デザイン良し、おまけに液晶良し(もちろん、あのサイズにしては)、で、なかなかのモノなんである。

今回は大分長くなったので、この話しはまた次回にでも。



iPod nanoレポ!              11月24日(木) 2005

少々古い話題で恐縮だが、話しは約2ヶ月前の9月17日に遡る…。

その日帰宅した私は、オンラインストアで購入したiPod nanoが我が家に到着している事を知って舞い上がった。まずは取る物も取り敢えず、運送用の梱包を解く。すると、中からiPod nanoの化粧箱が現れた。

iPod nano本体も小さいが、購入時に本体が入っている化粧箱もなかなかスリムでコンパクト。見ると、箱の表と裏にはそれぞれ正面を向いたiPod nanoと横向きのiPod nano(のイラスト)が、少し立体気味に張り付いている。(”立体”と言っても、単に箱の裏側からiPod nanoのシルエットの型に押し出してある、というだけなのだが)

さて、この箱からブックケース付きのハードカバー本よろしく、中身をスライドして取り出す。すると、その中身がパカッと二つに開くという、例の、Apple得意のiPod収納パターンになっている。で、左側にCD-ROMやら保証書やらヘッドホンやらの類。そして、右側にはiPod nano本体が鎮座している。

ここでドキドキしながら、「やずや、雪待ちにんにく卵黄」のCMのように震える手でiPod nano本体を取り出すと、芸術品のように美しい筐体を愛でることができるようになるんである。

正直、『すげー綺麗』です。しかも、驚く程小さい。ネット上の画像やスペック表での寸法から想像するよりもっと薄くて華奢な印象。これをポケットに突っ込んで大丈夫なんだろうか…。前面のアクリルコーティングもキズつきそうで怖い。

取り敢えず強度の方は信じる事にして、キズ対策はしておくべきだろう。私は応急処置的に、IXY DIGITAL 55購入時に付いてきた白い不繊布に入れて使う事にした。

早速、Macに繋ぎ、初期設定。iPod nanoにMac上で認識される名前を付けて、クリッカーはオフに、オートシンクは解除しておく。オートシンク解除は、現在、私のiTunesには約11GB分の曲が登録されているので、容量4GBのiPod nanoに全曲は入りきらないためである。手動で曲を3GB程入れて、早速試聴。

おっ、良い感じ。このサイズのポータブル機にしては頑張っている音質。液晶もハッキリくっきりしていて発色も良いし、デフォルトの「操作時のみバックライト点灯」も、なかなか使いやすい。

後日、オンラインのApple Storeで、キズ防止対策として「iPod nanoシリコーンジャケット」を購入した。¥1,980。適度な厚みが、ある程度は衝撃からも守ってくれる。液晶画面とホイール用に保護フィルムも付属しているので、かなり安心感が得られる。マイナス点としては、シルエットが少々厚ぼったくなる事と、ホコリが付きやすい事か。特にブラックはホコリが目立つ。

iPod nanoを2ヶ月使用してみて、まず感じるのは「荷物にならない」事。軽量ゆえに、シャツの胸ポケットに入れていてもシャツが不自然に引っ張られるようなことも無いし、小型、薄型ゆえに、持ち歩く際、鞄や上着のポケットなど、どこにでも入れられる。

また、個人的に、従来の(nanoじゃない方の)iPodを鞄の中に入れて使用する際、ヘッドホンケーブルの長さが少々短いと感じていた。iPod用のリモコンも持ってはいるが、リモコンを本体とヘッドホンの間に入れると今度は長くなりすぎて、ケーブルを収納する際、面倒くさい。

一方、iPod nano付属ヘッドホンのケーブルも従来のものと同じ長さなのだが、こちらは短すぎず丁度良く感じる。これは、服のポケットに入れても邪魔にならないiPod nanoゆえに、鞄に入れず、身につけて使う事が多いためだ。

ただし、このことは、もちろん使用する人の体格によっても異なるだろう。私と妻は身長差が20数センチ程あるのだが、妻は「Appleのヘッドホンって長いよね」と言っていた。

マイナス点は、これといって無い。一時期、ネット上では『iPod nanoの液晶画面にひび割れが発生しやすいものもある』との情報もあったが、これは製造上の問題で、全体の0.1%以下との事。幸い、私の手元に届いたiPod nanoは正常なものだ。また、万一、そのような製品に当たった場合も、当然だが無償交換される。

今後も、iPod nanoをあちこち連れ出して、ガンガン使い倒そうと思っている。


iPod nanoの化粧箱の中身。本のように開いて、左がCD-ROMやアクセサリ類、右側には本体が収納されている。
びっくりする程小さい。
薄さには、更にびっくり!USBフラッシュメモリと厚さを比較。
購入したシリコンジャケット。クリップ及び、保護シートも付属。
シリコンジャケットを装着したところ。少々ホコリが目立つのが難点。

ところで、iPod nanoのカラー液晶はなかなかのもの。



[告知] 無茶庵引っ越しました     11月28日(月) 2005

最近、当サイトBBS ”無茶庵”に、ロボットによる自動書き込みと思われるスパムスレッドが多発している。最近は見つけるとその都度消去し、書き込みに使用されたIPアドレスや接続ホストにアクセス制限を掛ける、という作業をルーティンワークのように繰り返す日々。

しかし、IPを偽装しているらしく、次々と新しいIPアドレスで書き込んでくるので、アクセス制限はあまり有効な手段とはなっていない。そこで、CGIプログラムの階層を少し深くしてみた。しかし、これに伴い、ブラウザのキャッシュが干渉してスタマトップページからうまく無茶庵の新アドレスにリンクできない可能性もあるかもしれない。

と、いう訳で、うまく無茶庵へ飛べない場合は、お手数ですが一旦スタマトップページをリロードし、その後、トップページ右側のリンクバーから、BBS ”無茶庵”へ飛んでくださいますよう、お願いいたします。

ところで、これでもスパムスレッドの書き込みが減らない場合、CGIプログラム自体の変更も考えていたりするんである。



Apple Store, STAMA オープン!  11月30日(水) 2005

本日、当サイトStarmacks Cafe内のApple Store、"Apple Store, STAMA"をオープンしました。宜しかったら覗いてみてくださいまし。

これは、もうほとんどの方はお忘れの事と思うが、実は今年の4月1日に告知していた企画なのだった。発端は、エイプリルフール向けに何かネタはないか、と考えていた事に始まる。ありきたりではつまらないと思った私は、通常とは逆に、誰もがウソだと思うような”ウソくさいこと”を書いて、後から「実は本当だったんだよ〜ん」とやりたかったのだ。

つまり、本当の事をウソだと思わせる事で、結果として欺く(←ややこしいな)、というタイプのエイプリルフールネタをやろうとしたのだった。ところがエイプリルフール後に、私は妙に忙しくなり、Apple Store, STAMAの制作は遅れていった。『このままでは本当のウソになってしまう』と焦ったが、無い袖(時間)は振れぬ。

最初は、「Apple Storeのパートナーサイト向けテンプレートもあるし、Store制作なんて楽勝楽勝、20分でできるね」と始めたのだが、トップページのデザインを考えている間に一度目のApple製品モデルチェンジがあり、その時点でテンプレートの内容はほとんど意味をなさなくなった。そして修正を加えた頃に、またちょっとしたモデルチェンジ。

これではまるで賽の河原での石積みである。やはり世の中、スピードが大切なのだ。もちろん、Appleが製品を定期的にモデルチェンジしていける事の、企業としての健全性は嬉しいのだが。

さて、そうこうするうちにテンプレートの内容は全く”時代遅れ”になっていた。ライターが書いた部分も一部は残っているが、結局、PowerMac G5及び iMac G5の解説記事の殆どは私が書き直したものと差し替えた。

商品の写真を並べて、一つ一つ商用のリンクを張っていく。かなり面倒。途中で「エープリルフールであんな事言わなきゃ良かった」と思う事多々。

と、いう訳で、4月1日の時点で「Coming Soon!」などと言っていたApple Store, STAMAは、あれからおよそ8ヶ月もの歳月を経て、ようやくオープンと相成ったのだった。(←どこが"Coming Soon!"だ)

で、次のApple製品モデルチェンジまでの限定ショップとなる可能性大です。(商品修正が面倒なので)

さて、このApple Store, STAMA、本家のApple Storeと提携しているので、もちろん本当に買い物ができます。パワード・バイ・リンクシェア。奮ってご来店ください。



クリスタルフィルム装着!     12月31日(土) 2005

11月24日の記事でiPod nano用シリコンジャケットについて触れたが、このシリコンジャケット、ジャケットと本体の間に入り込んだホコリが、ジャケット脱着の際にiPod nano本体にキズを付ける事が確認されたため、現在、私のiPod nanoからは取り外してある。

件のジャケット、対ショック性は抜群なのだが、素材の性質上、静電気が周囲のホコリを吸い寄せ、吸着させる。黒ジャケットということもあってホコリが目立つので、そのまま放っておくと少々みすぼらしい。しかし、ゴム素材なので、拭くと余計に布等の繊維をくっつけてしまう。で、洗う事になるのだが、そうすると、今度は脱着の際nano本体にキズを付ける事になる、という三段論法。

そこで今度はクリスタルフィルムを購入してみた。メーカーは、シリコンジャケットと同じ、パワーサポート

さて、実際に装着してみる。既に私のiPod nanoには、細かい拭きキズが付いてしまっているが、フィルムを付けるとそれがあまり目立たなくなった。さらに、フィルム表面がハードコート処理されているので、nano本体のアクリルコートに比べて、新たなキズもずっと付きにくい。フィルムは透明度も高く、nano本来の美観を損なわないところも良い。

また、貼り付け面はシリコンによる自己吸着タイプなので、剥がしても糊が残る事もないし、張り直しも利く。難点は、横部分が保護されない事だが、私は個人的に、その点はあまり気にならない。

ただし、このクリスタルフィルムのパッケージに付属していたホイールカバーは、製造上のミスなのか、ほんの若干、nano本体のクリックホイールよりも大きく、どう張り直してもホイールの端が浮いてしまうのだった。そこで、ホイールカバーだけは、シリコンジャケットの方に付属していたモノ(基本的にこの二つは同一のもの)の方を取り付けて事なきを得たのだが…。パワーサポートさん、しっかりしてくれなきゃ困りますな。

ところで、クリスタルフィルムは薄いので、クリスタルフィルムを張った上から、さらにシリコンジャケットを装着する事もできる。フィルムを装着していればシリコンジャケット脱着時のキズを心配する必要も無いので、安心してシリコンジャケットの対ショック性能のみを享受する事ができる。が、個人的には、クリスタルフィルムだけで通常の使用では十分という印象を受けた。

芸術的に美しいiPod nanoの美観を損なう事無くキズから守ってくれるクリスタルフィルムは、なかなかお勧めなんである。

iPod nanoに限らず、全iPodシリーズの表面のアクリル素材は柔らかく、比較的キズが付きやすい。AppleもiPodシリーズに始めからこの手のフィルムを付属させるか、製造工程で、もっとキズが付きにくくなるように、iPod筐体表面をハードコート処理するかしてくれれば良いのに、と思うのだけれど、どうだろうか。



ついに、Intel入っテル!      1月12日(木) 2006

昨年6月のWWDC 2005でジョブズ自身によって明らかにされていた通り、米国時間1月10日、Mac World San Francisco 2006における基調講演にて、ついにIntelプロセッサを搭載したMacが発表された。

今回、Intelプロセッサが搭載されたのは、iMacとMacBook Pro。iMacはお馴染みだが、MacBook Proという名称は聞き慣れない。これはPowerBookの後継機種なのだが、どうやら、今後発表されるノートブックタイプのMacはiBook→MacBook、PowerBook→MacBook Proという呼び名になるらしい。後日追記:iBookの名称変更に関しては、iBook→MacBookとならない可能性もありそうです。これには、今回のPowerBook→MacBook Proの名称変更が、海外の投稿サイトでかなり不評である事も関係してくるかもしれません)恐らく、完全主義的要素の多分にあるジョブズにとって、ノートタイプMacに、"Mac"の名が冠されていなかった事が、ずっと気掛かりだったのだろう。

さて、Mac World San Francisco 2006基調講演のQTムービーが既にアップされているので、早速観てみた。フルで1時間半を超える長さだが、ジョブズの相変わらずのプレゼンの巧さと、その内容による興奮とで、実際に見始めるとあっと言う間に感じられた。

基調講演の前半部分はいつも通り、売り上げや、小売店(Apple Store)の集客能力の高さに関する事柄、そしてiPodによるマーケットシェア等に関して。(それにしても、この四半期で売ったiPodは1400万台、iTMSによるシェアは音楽配信業界で83%…。凄まじい。まさに飛ぶ鳥を落とす勢い)また、iPod用、FMチューナー付きリモコンを99ドルで売り出す。

次に、Dashboard上からGoogle検索ができる"Google Widget"(検索を開始すると自動的にSafariが立ち上がる。OS X v.10.4.4に標準装備)等、Widgetの話しに触れてからiLife '06の話題へ。GarageBandを使ったPodcast用コンテンツの作成パフォーマンスでは、ジョブズ自らがMac系噂サイトのオーナーに成りきって、新型iPodの噂をアナウンスしていた。「今度のiPodは凄くデッカイくて、画面は10-inchで重さは8ポンド(約3.6kg)だよ」などなど。

さて、iLife '06には、今までのiアプリにプラスして、ウェブ作成アプリケーション、iWebが付属する。キーワードは”シェア”(情報共有)だそうだ。全てのiアプリを統合して、簡単に、美しいWebページとして公開できる、との事。

で、iWork等の話しの後、いよいよIntel CEO登場。Intel CEOのポール・オッテリーニ氏は、舞台に半導体製造工場で使われるクリーンスーツ(宇宙服みたいなやつ)を着て現れ、ジョブズに半導体ウエハースを渡す、というパフォーマンスを見せた。

そして、iMac Intel Core Duoの紹介。今までのiMacと、「同じサイズ、同じデザイン、同じ特徴を備え、同じ価格。違うのは、スピードが2-3倍になった事だけ」だそうだ。嬉しそうにそう言われると、こちらもなんだかつられて嬉しくなってくる。が、ここでふと思った。最近iMacを購入した人の立場は?う〜ん。

ところで、日本では「同じ価格」ではなくて、少しだけ値上がりしている。またやったな、Apple Japan。Intel Core Duo搭載のMac上でも、OS X v.10.4.4は完全にネイティブ動作するそうである。

で、お次はMacBook Pro。同一消費電力辺りのCPUパワーは、G4/0.27に対してG5/0.23、そして、なんとIntel Core Duoは1.05。この事からも、G5はパワフルではあるが、圧倒的に発熱が多い事が分かる。さて、このIntel Core Duoのヒート/パフォーマンスの良さを活かし(同じ発熱量なら、性能はずっと上げられるため)、MacBook Proは今までのPowerBook G4に比べ、4-5倍の速さで動作するそうだ。

また、MacBook Proには、iMacと同様、iSightカメラが標準装備された。厚さは2.6cmを切って、2.59cm。ジョブズによると、「今までで、最も薄いMac Book」だそうだ。電源コードは引っ張ると簡単に外れるようになっていて、誰かがコードに足を引っかけてもMacBook本体の落下を防ぐ事ができる。

それにしても、一回の基調講演で"Intel inside a Mac"のCMを2回も再生して見せたジョブズは、「MacにIntelが入って、嬉しくて嬉しくて仕方ない」といった様子。本当に嬉しそうだった。あれが演技でないとすると、単なるCPUの性能差を超えた何かがありそうに思えた。例えば、Intelへの憧憬とか…。かつて、パフォーマンス(性能)比較でIntel CPUをバッタバッタと切り捨てておきながら、心の底ではメジャーなCPUへの憧れがあったのだろうか。う〜ん。

そして、最後にジョブズは、Apple創設時の、もう一人の創業者であるスティーブ・ウォズニアクと一緒に写っている写真をスクリーンに映し出して言った。「Appleは1976年のエイプリルフールの日に創設された。だから、この4月でAppleは30才になる。私は特に、この点を強調しておきたい、つまり、Appleは30年間、世界で最高のパーソナルコンピューターを作り続けて来たのだ、という事を」

このセリフを言った後で、ジョブズは少しウルウルしていた(ように見えた)が、これを聴いて、実は私も少しだけウルっと来てしまった。私も何十年後かに、「私は最高の仕事をしてきた」と、胸を張って言えるようでありたいものだ。

さて、ところで解せないのは、今までのiMac G5や、PowerBook G4が、値下げもされずに、未だにApple Storeで売られ続けている事である。PowerPC用のソフトウェアを使い続けたい人を考慮したのか?Rosettaのお陰でその辺は問題無いはずだったが、やはりそれは建前に過ぎないのだろうか?

それとも、動作スピードの問題か?確かに、RosettaはG4やG5でのウリであるAltibec(Appleでの呼び名はVelocity Engine)に依存するコードはサポートしないらしい。だが、性能差が本当に2〜5倍もあるのなら、エミュ動作でもiMac G5やPowerBook G4に比べて同等以上のスピードで動作するのではなかろうか?それとも、やはりRosettaによるエミュ動作は致命的な程遅いとでも言うのだろうか?

ああ、そうか、OS 9だ。Rosettaはクラッシック環境をサポートしない。しかし、DTP等、仕事でOS 9を使わざるを得ないような人の多くは、元々、周辺機器を直接制御する事のほとんどできないOS Xのクラッシック環境なぞ使わず、未だにOS 9ブートの可能なマシンを使っているのではなかろうか。ならば、この事は、iMac G5やPowerBook G4を値下げ無しで残す正当な理由とはなりにくいようにも思える。

もしかしたら、単なる在庫整理のために旧機種を売り続けているだけ、という可能性も無くはないが、それなら旧機種は値下げするのが普通だろう。う〜ん、解せない。これは、今後Macへ”スイッチ”する人はともかく、PowerPC用アプリの”遺産”をたっぷり持っているような人は、Intel Macへの乗り換えや買い足しには十分慎重を期すべきだ、というサインである可能性は高い。

だが、Appleが「次の時代」に一歩を踏み出したのは事実のようだ。私は個人的には、Intel Macを肯定的に捉えている。さて、今後どうなるか。楽しみである。


Macworld 2006でスクリーンに映し出された、Apple創業当時のスティーブ・ジョブズとスティーブ・ウォズニアク。


入院中の事など (1)         2月26日(日) 2006

無茶庵 (BBS)で告知されていたように、私(管理人)は交通事故に遭って一ヶ月程入院していたのだった。(無茶庵やメールにて、ご心配&励ましのメッセージをくださった方々に、心よりの感謝を申し上げます)

さて、Xデーは、妻が無茶庵で告知をした1月29日から遡る事9日の、1月20日金曜日。その日、私は仕事でとある場所へ向かうため、寒風吹き荒ぶ真冬の夕刻にもかかわらず、原付のスクーターに乗っていたのだった。

その片側3車線の道路は、真ん中(直進レーン)、及び右側(右折レーン)共に渋滞で車は全く動いておらず、私が走行していた左折レーンのみがガラガラ、という状態。そして、私は大きな交差点を左折すべく直進していたのだが、その手前に一つ、小さな交差点があった。進行方向の信号は青だったので、そのままその小さな交差点を抜けようとしたそのとき、それは起きた。

渋滞で止まっている右方2車線の車と車の間から、突然、車列を横切る車が姿を現したのだった。間に合わない!。「あっ」と思ったときには衝突していた。不思議なもので、ぶつかる瞬間、景色はコマ落としになる。自分の生命を救うために脳がフル回転するのだろう。これも「火事場のバカ力」の一種かもしれない。

私のスクーターのカウルを、横から出て来た車のバンパーがバリバリと壊しながら進行して来る。スクーターが倒れて車の下に入り込んだら終いだ。私は両腕に力を入れてバランスを取った。幸い、上へ飛ばされて落下、後続車もいなかったので二次的な事故も免れた。

すぐに人が集まってきて「大丈夫ですか」と声を掛けられる。渋滞の車の中にいた人たちだろう。私が、「大丈夫だと思います」と応えて動こうとしたとき、それに気づいた。右足が痛くて動かせない。その時点では、単なる強打による痛みなのか、骨折しているのか判断しかねたので、集まってきた人に「救急車を呼んで下さい」と頼んだ。その次の瞬間、「はーい」と答えて救急隊員が私を取り囲んだ。

「???」。どういう事だろう。いくらなんでも早すぎる。すると、救急隊の一人が私に説明した。「いやー、今、搬送から帰るところで、あの渋滞の列の、ここから3台くらい後ろにいたんですよ。事故も一部始終見ていたから、警察へも証言してあげますよ」。そして、私の足を調べて言った。「あー、これは折れてますね。足がちょっと、変な方に曲がってますから」

骨折している状態で下手に動かすと、神経や血管を傷つける恐れがある。そのため、救急隊の方は私を一旦持ち上げてから担架に乗せるのではなく、私の左右から担架の片割れを差し込んで、ガチャっとはめ込むタイプの物を使って、私を救急車へと運び込んだ。

一番近い救急病院までは、僅か200m。しかし、その病院の救急処置室は一杯で、受け入れ不可のランプが点灯している。と、次の瞬間、受け入れ不可のランプが消えた。

こうして私は、救急車の僅か10m先で事故に遭い、さらにそこから200m程先のさいたま赤十字病院(日赤病院)へと搬送されたのだった。つづく。


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