8.「Sfariの進化!」編
※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。 |
速報!マーキー対応 2月5日(木) 2004 |
本日の夕方にリリースされたアップデートで、Mac OS Xの標準ブラウザ、Safariがv.1.2.5となりマーキーに対応した。マーキー以外では、WebサイトやWebアプリケーションとの更なる互換性の向上、個人認証機能のサポートの強化、キーボードによるナビゲーション機能の向上、中断したダウンロードの再開機能などが強化されたようだ。また、Safari v.1.2.5と同時にJAVA 1.4.2が配布され、JavaScriptとJavaアプレット間の通信に使われるLiveConnectを利用するWebサイトにも対応したとのこと。 Safariは、つい先日もアップデートをしたばかりだが、MicrosoftがInternet Explorer for Macの開発取り止めを宣言してから頓にSafariの機能強化が急ピッチで行われるようになった印象を受ける。もちろんこれは歓迎すべき事だ。Safariの機能が十分強化されて行けば、Microsoftが IE6 for Macを出さないからと言って、何も困ることは無い。今までは、どうしてもIEでなければきちんと表示されない、ということも多かったのだが、この分で行けばそちらも早晩解決されるだろう。 もちろん、Safariにはまだまだ改善すべき点が残されている。例えば、テキストエンコーディングの自動判別機能一つを取ってもIEの方が1枚も2枚も上手だ。ただ、こうやってアップデートのピッチが上がり、その都度バグフィックスや新機能の強化が行われていけば、MacがIEを必要としなくなる日もそう遠くは無いと期待できる。 インターネットを閲覧し、データをやりとりするという、パーソナルコンピュータにとって最も重要な機能の一つを、競合他社の製品に依存しなくてはならないというのは、独自のプラットフォームを提唱し供給する企業としてあまり健康的と言える状態では無い。その点から考えても、最近のSafari開発ピッチの加速はMacユーザーにとって、Macを使用する上での安定感を強化する喜ばしいことなのだ。Macにとって、メインブラウザはNetscapeでもOperaでも、ましてやIEでも無く、Safariであるべき理由がここにあるように思う。 |
原田社長、マックへ 2月6日(金) 2004 |
アップルコンピュータ・ジャパンの原田社長が、マックはマックでも、今度は日本マクドナルドのCEO(兼、副会長)に就任することとなった。『アップルで「マッキントッシュ」のブランド名を高めた原田氏の経営手腕を、低迷する「マクドナルド」ブランド再生に生かしたい考え』だそうだ。今回の人事で、日本マクドナルド代表取締役CEOのパット・ドナヒュー氏は代表取締役会長に退く。
以前にも少し触れたことがあったが、藤田田氏に替わって、パット・ドナヒュー氏が日本マクドナルドの代表取締役になってから、接客の質や店舗の清潔さが落ちた気がしていたので、今回の事は日本マクドナルドにとっては良い結果をもたらすのではないだろうか。 そこで、気になるのはアップル・ジャパンの次期社長だ。後任は、現在米アップル本社上級副社長の、ティム・クック氏だそうだが、専任ではなく現職と兼任する、とのこと。兼任、大丈夫なんだろうか。「ちゃんと、日本に製品、回ってくるよね…、ただでさえ、アメリカ優先の企業なのに」という気分にならなくもない。まあ、Apple Store Ginzaもオープンした事だし、大丈夫だと思うことにしよう。 かつてアップルは、ペプシコーラのシェアをトップに持って行ったペプシ社社長のジョン・スカリーをCEOに迎えた事があったが、今回は逆に、アップル・ジャパンの原田社長が外食産業へ殴り込み(いや、殴り込みではないが)、ということか。 世の中、持ちつ持たれつ。 |
Favorites Selector付けました 2月9日(月) 2004 |
このサイトの"Favorites"を見ようとするとブラウザが異常終了する、というご報告を何度か頂いた。"Favorites"はJavaアプレットを使用しているが、どうやらブラウザによっては、このアプレットとの相性が良くないようなのだ。また、先日絶賛したSavariのバージョンアップだが、v.1.2.5にすると、"Favorites"内のアプレットで、黒で指定してある部分が白になることも確認された。
そこで、"Favorites"をクリックしたときに一旦Selector(選択盤)に飛び、そこでDynamic(動的)コンテンツかStatic(静的)コンテンツかを選択できるようにした。どちらからも全く同じ内容にアクセスできる。違いはサムネイルが動いているか、静止したままかだけ。そして、"Static Contents"をアップしてみて思った。動いてない方が分かりやすいかも…。 さて、"Favorites"が全ての環境の方に観ていただけるようになったところで、今更ながら、"Favorites"についての簡単な解説を。 "Favorites"は、私の個人的な「お気に入り」を、Macと周辺機器を中心に紹介するコンテンツで、現在アップされている「お気に入り」は5つ。これは今後も順次増えていく予定です。動的コンテンツの方では、classプログラムによる制限で、20で割り切れるコンテンツ数以外だとうまく表示されない場合があるので、そのときのコンテンツの数によってはダミーの画像が入る場合も。(現在はコンテンツ数が5つなのでダミー画像は無し)静的コンテンツの方はそのような制限が無いので、いつでもコンテンツのみが表示される。そして、どちらのコンテンツもサムネイルをクリックすると解説が表示されるようになっています。 では、新生"Favorites"もどうぞ宜しくお願いいたします。 |
価格破壊?のiPod mini 2月10日(火) 2004 |
iPod miniの価格設定についていくつかの見方があるようだが、果たして、4GBでUS $249という価格設定は妥当なのだろうか。$249と言うと、今日のレート(約106円)で換算して大体26,500円くらい。15GBが$299(同、31,600円)と考えると、確かに容量比の換算では割高になる。 しかしこの点に関しては、元々、iPod miniのターゲットがシリコンプレーヤーの購買層であることを考慮すると、容量に対する価格の視点でもアドバンテージがある。今現在、大雑把に言ってシリコンプレーヤーの価格は、容量512MBで実売価格4万円前後。それに比べれば記憶容量がその8倍で価格が3万円を切るiPod miniは割安といえる。 そして価格を考慮したときに更に驚きなのは、iPod miniが4GBのマイクロドライブを採用していることである。今現在、4GBのマイクロドライブ(CFタイプ)はそれ単体で、実売価格7万円弱。つまり、7万円のパーツを使用して作られた製品が、3万円以下で売られていることになる。 情報によると、iPod miniに使用されているマイクロドライブは日立グローバルストレージテクノロジー(HGST)社製。HGSTはIBMのHDD事業部門を日立が(実質的に)買収してできた会社だ。マイクロドライブを開発したのが日本IBMであることを考えるとiPod miniに採用されているマイクロドライブは信頼できるもので、普通に考えたらそんなに値引きが可能なパーツではないはずだ。 ただ、HGSTとしては設定価格の高さからか、決して売れ筋とは言い難かった4GBマイクロドライブを、大ヒットが期待されるiPod miniのパーツとして多数出荷することで単価を下げ、さらに多くの家電等への採用も狙っているのかもしれない。つまり、単価が下げられれば、他のメーカーも(HGSTの)マイクロドライブを採用すると踏んで、長期的視野からAppleへ安価に出荷している可能性もある。 現時点では、パーツの価格を考慮するとiPod miniは価格破壊的お買得プレーヤーと言っても良いのではないだろうか。 |