Starmacks Cafe/ Topics of the Macintosh, and so on...

16.「出た!iMac G5!」編

※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。


まったり湯煙旅              8月17日(火) 2004
お盆休みを利用して鬼怒川温泉へ行ってきた。もちろんiPodをお供に従えて。旅の記録用には、いつものビジュアル・ブックマーカー、U-40の他に、高解像度なOptio 430も持って準備万端。道中は、途中でちょっとした渋滞はあったものの、ほぼ順調に宿へと到着。

すると早速、ロビーのソファーでPowerBookを使っている人を発見した。温泉に来てまでお仕事ですか、とちょっと同情しつつチェックインすると、後は温泉とビール三昧の私。癒され感マックスで芯からほぐれた身体に、これでもか、という程大量の料理を流し込む。

膨れた腹を抱え、部屋の窓際に置かれた椅子に腰を下ろす。iPodの再生ボタンを押して、窓の外の渓谷を眺めていたらいつの間にか眠ってしまっていた。

翌日、究極の癒され体験と確実に増えた体重を土産に帰途に着く。しかし、ただ真っ直ぐに高速道路で戻っても芸が無いので、日光杉並木を見て帰ることにした。車に搭載されたナビは、栃木県今市市の日光杉並木観光用駐車場へと私を導く。

そこは水戸黄門とトトロをミックスしたような不思議な空間だった。今市市はとにかく水が豊富で、そこここに用水路やきれいな小川がある。なんというか、子供の頃、夏休みに親の田舎へ行ったときのような、古き良き「田舎の夏」がそこにはあった。少し高台になっている杉並木から逸れて脇へ下ると小さな踏切があり、私はその傍らで、しばらくの間田舎の風景を眺めた。

温泉で身体を癒され、田舎の風景によって心を癒された私は、また明日からの活力を得たのだった。ヒットポイントは確実に1.5倍位にはなっている筈なんである。


宿の部屋からの風景。ちょっと、「火曜サスペンス」っぽい。
日光杉並木。助さん、格さんがご隠居を連れて現れそうな風情。
杉並木の裏手には水量の豊富な小川が流れている。
杉並木から程近い民家の裏手。民家と民家の間にも小川が。


DualコアG4?!              8月19日(木) 2004
先日、IBMがDualコアのG5 (PowerPC 970MP)を準備しているという話題を取り上げたが、今度はDualコアG4の話である。Motorola傘下のFreescale社が、次期PowerBookのためにDualコアのG4を用意しているという。このDualコア・チップは、10月にカリフォルニアのサンノゼで行われるマイクロプロセッサーフォーラムで発表されそうだ。

熱問題や、安定供給に関する問題などによって、G5をPowerBookに搭載できる目処が立っていない現状において、この、FreescaleからのDualコアG4の供給は、PowerBookの大きな飛躍たり得る、と目されている。

このDualコアPowerPCは、ギガビットEthernetコントローラに加え、DDR2 SDRAMをサポートするオンボード・メモリコントローラを搭載し、高速IOバスの採用が予想される。一方、過去の互換性のためMPXバスもサポートされそうだ。また、クロックは2GHzを超えるらしい、とのこと。

うーん、DualコアのPowerBook …。かなり魅力的なんですけど。PowerBookはG5が採用されるまでは買うまいと思っていたが、Dualコアの高速G4が搭載されたPowerBookが出たら相当グラつく。ただ、チップ自体が10月に発表されて、それから開発となると、実際にPowerBookに搭載されるのはいつになることやら。その間にG5の熱問題等も解決してしまうのではないだろうか。

しかし、そうなったとしてもPowerBookに搭載できるG5はシングルコアだろうから、そのときAppleは、シングルコアのG5とデュアルコアのG4のどちらを選択するだろうか。まあ、どちらに転んでも高性能であることには変わりはない。涎を抑えつつ顛末を見守ることにしましょう。



iPodで聴きたい?!        8月21日(土) 2004
以前、ストリーミングビデオを、ターミナルを使ってリッピングする方法をご紹介した。あのときはiTunes&iPodのプロモーションビデオのデータを自分のMacに保存して楽しむ、といった趣旨だったが、その記事を見た方から、そのビデオの音声をiPodに入れて聴けないだろうか、というメールを頂いた。

これは容易い事だ。ターミナルを使う必要すらない。しかし、著作権的にはどうなんだろうか…。まあ、ここでも”個人的に楽しむ範囲ならO.K.”という、例の論法で行くことにする。

で、具体的な方法だが、いろいろあると思う。ビデオデータから音声データを分離するフリーウェアを使っても良いだろうし、有料ビデオ編集ソフトを利用するのも良いだろう。ただ、ここでは普通のOS Xユーザーなら誰でも持っているiMovieを使う事にしよう。

まず、素材として、前回リッピングしたiPodのプロモーションビデオデータが自分のMac上にあるとする。そしてiMovieを立ち上げ、そのビデオデータをiMovieに読み込ませる。ビデオをクリップビューアにドラグしたらファイル→共有→QuickTimeと選択し、「ムービーの圧縮形式」のプルダウンから、「詳しい設定」にチェックを入れて”共有”をクリックする。

ここで”書き出したファイルを保存”ウインドウが現れるので、書き出しメニューで「ムービーからAIFF」を選択し、名前を付けて適当な場所に保存する。ここではデスクトップに保存したことにしよう。これでビデオデータから音声のみの分離ができた。次に、このAIFF形式の音声データをiTunesに取り込ませる。

そのやり方も簡単。先ずiTunesを立ち上げ、ファイル→読み込み、で先程ビデオデータから分離したデスクトップ上の音声ファイルを選択する。iTunesライブラリ上で曲名やアーティスト名を入力しておけば、もう普通にCD等からインポートした曲と見分けが付かない。

だが、この音声データはAIFF形式なので、このままだとデータサイズが大きすぎてiPodのHDD容量を圧迫する。そこで、AAC等に圧縮しておくことにしよう。圧縮形式はiTunes→環境設定→読み込み、から選択できるので、好みのものに設定しておく。ここではAACエンコーダ(高音質)を選択したことにする。

設定ができたら、iTunesのライブラリ上で圧縮したい曲を選択し、詳細設定→選択項目をAACに変換、をクリックする。こうしてAAC形式に圧縮された音声ファイルが作られたら、サイズの大きいAIFF形式のデータが間違ってiPodに転送されないように、iTunesライブラリ上からAIFFの方をファイルごと削除してしまおう。

iTunesの設定で、「ライブラリへの追加時にファイルを"iTunes Music"フォルダにコピーする」チェックボックスにチェックが入っている場合、上の操作で削除されるAIFFファイルは"iTunes Music"フォルダにコピーされたものだけなので、最初にiMovieでAIFFに書き出したファイルがデスクトップ上に残っている。その場合は、これももう不要なので削除しておく。これで全て完了。

曲をiPodに転送したら、"Walkie Talkie Man" iTunes & iPod プロモーションビデオバージョンをiPodで楽しみましょう。Are you ready?



夏祭りにはサザエさん?       8月24日(火) 2004
最近、iPodのランダム再生機能が気に入っている。ランダム再生時、iPodは前後の曲との繋がりなどはもちろん考慮しないので、バラードの後にヘビメタ、その次は別トラックになっている曲のジングルだけ、お次はクラッシック、など、”お汁粉にフォアグラを乗せたような”組み合わせで曲を繰り出し、私を腰砕けにさせる。

ところで、私は先週末、毎年恒例の麻布十番祭りへ行ってきた。地下鉄の方が時間的にはずっと早いのだけれど、バス好きな私は目黒から新橋行きのバスに乗った。麻布十番のバス停に近づいたとき、バスの中からチラリと見えたその人並みに圧倒される。例年よりも人が多いかもしれない。

バスを降り、麻布十番祭りのメインストリートである麻布十番商店街へ足を踏み入れようとして少し躊躇した。朝のラッシュ並の人だ。この時、iPodのランダム再生機能は先日ネットからDLしたこの曲を選択。ああ、腰が砕ける…。人並みをかきわけ、取り敢えず祭りを一回り見てみる。

豆乳のアイスクリームを食べながら、ふと思った。これだけ出店があれば、普段は混んでいるあの店も多少は空いているかもしれない。”あの店”とは、「およげ!たいやきくん」のモデルにもなった鯛焼き屋の事だ。1909年創業の伝統の味は人気が高く、いつも長い行列ができている。

で、行ってみると結果は…。「今からだと4時間待ちです」とアッサリ言われてしまった。今日は出店も多いが人も多い。そういうことか。商店街内のスタバも満席だったため、その後はすぐに引き上げて来たのだった。

尚、”例の曲”はインパクトがあまりにも強いため、iPodを止めた後もフレーズがぐるぐると一日中頭の中を回っていた事は言うまでもない。

「食わんと言ったら、食わん♪」

注…「さざえさんラップ」としてネット上に出回っている例の曲は、どうやらKouichi.Kさんという方が作者のようで、正式(?)な曲名は「くわんといったらくわん」。何故か、現在は別の人がこの曲を配布している。サザエさん繋がりでは「サザエ iPod CM」も面白い。作者は不明で、これも現在は別の人が配布(というか流布?)している。因みに、この映像には波平のようなシルエットが二つ出て来るが、片方は毛が二本なので波平の双子の兄である海平だ。

[追記/ 2005年9月12日] その後、「サザエ iPod CM」の作者は、Macintoshソフト製作を目的に発足したクリエーターチームであるSTUDIO-蔵さんであることが判明。現在、「サザエ iPod CM 」のムービーファイルはSTUDIO-蔵さんのウェブサイト上からは削除されてしまっている。また、上記の”別の人”のサイト上からも削除されているため、(今までは作者不明という事で)私のMacにDLしてあったデータを弊サイトサーバ上から勝手に配信させていただいていた。

しかし、HOTWIREDの記事等から判明した事実により、その著作権はあくまでもSTUDIO-蔵さんにあるものである事を、改めてここに明記します。

※ネット上で、「iPod_sazaeを作ったのはニューヨーク在住の友人の友人」などという虚偽の書き込みを見つけましたが、作者はSTUDIO-蔵さんであることを、繰り返し強調しておきます。


麻布十番商店街入り口から、すでにこの人波。
歩けど歩けど、人。
このおじさんが、この人のモデル。頬の辺りに面影がある?!。まだまだお元気そうで、「たいやきくん」世代の私としては嬉しい。

(写真は3枚ともクリックすると大きな画像で見られます)



心斎橋店カウントダウン     8月26日(木) 2004
8月28日(土)のApple Store, Shinsaibashiグランドオープニングまであと2日と迫った。私もできれば行きたかったが、スケジュールの都合が付かず今回は断念。海外のいくつかのMac系サイトからの取材陣は、もうすでに日本入りしているようだ。

オープン当日は、もうApple系イベントでは恒例となったTシャツの配布がある。今回は先着1500名様とのこと。Ginza店グランドオープニング時の2500名と比べると少なめの配布だが、Appleは、日本での初号店だったGinza程は人が集まらないと踏んだのかもしれない。

しかし、iPod miniイベントのときは千枚配布の筈だったのが明らかに千枚以上配られていたので、希少感を持たせるために敢えて1500と言っている可能性もあるけれど。

そして今回は福袋が売り出される。こちらは限定250個で、価格は3万円。「価格の3〜5倍のお得なバリューが詰まっています」との事なので、内容は期待できそう。3万円の福袋にiBook G4なんて入っていた日にはあなた、狂喜乱舞ですよ、私なら。iBookが入ってるなら私も欲しい!是非、欲しい!

しかし、中に何が入っているのか分からないのが福袋。こればっかりは、自己責任で購入しなければならないのである、もちろん。

Apple Storeオープンに際して、早い人は二日前の夜辺りから並び始めるようだ。すると今夜辺りから、心斎橋に野宿する外人(とは限らないけれど)が見られるかもしれない?!見た方は是非、ご報告ください♪



Apple expo"も"迫る!       8月28日(土) 2004
今日はApple Store, Shinsaibashiグランドオープニングの日だ。Ginzaのときと負けず劣らずの盛況が予想される。ところで、1月2日にGinzaで福袋を購入された方の情報が入った。

Ginzaのものは「販売価格27000円で62200円以上の物」が入っているとの条件だったそうなので、Shinsaibashiのものとは多少異なるが、その内容は…、USB Bluetooth Adapter、Apple Wireless Mouse、Keynote、iSight、.mac、Apple Gift 10% off Card 、Apple Studio Series Free Class、だったとの事。

ご本人も言っていたが、微妙なラインだ。値段的には確かにお得なのだが、この内容だと、明確に嬉しい人とそうでない人に別れそうだ。例えば、私はすでにG5にはBluetoothカードを入れてあるし、Wireless MouseもKeynoteも持っている。こういう風に福袋の中身がすでに持っている物と被ってしまった場合は有難みも半減するだろう。10%-offカードはそれだけでかなり魅力的だが。

まあ、そういうギャンブル性(?)も福袋の醍醐味なのだけれど。しかし、Ginzaのときは、スタッフに手渡された福袋を購入するだけで自分で袋を選べなかったそうなので、それはちょっと福袋の趣旨に反する(?)気がしないでもない。Shinsaibashiに関してはどうなのだろうか。実際に行った人の情報を待つことにしよう。

因みに、Appleの福袋はこのGinzaのものが世界初だ。このときの成功を受けて、AppleはSan Francisco店以降の直営店グランドオープニングでも売り出すようになったらしい。

"Lucky Bag"という名称はFukubukuroを直訳したものだ。San Franciscoで購入したアメリカ人の中にも、それが「”新年に売り出される福袋という日本の伝統的習慣”から来ているやつでしょ」、と知っている人がいた。"Fukubukuro"の世界進出。そのうち、Susi、Tenpura、Geisya、Harakiri、Fujiyamaなどと並んで、"Fukubukuro"もメジャーな日本語になるかもしれない。(いや、ならないと思うけど)

ところで、8月31日(火)よりパリで開催されるApple expo 2004まであと三日となった。注目の基調講演は開催初日の現地時間午前10時(日本時間午後5時)から。スティーブ・ジョブズCEOが療養中のため、今回はフィル・シラーApple上級副社長が講演を行う予定。

今回の基調講演ではNew iMacの発表がある筈だ。デザインは噂通りのピザボックスを立てただけのシンプルなタイプか?はたまた、今年2月にAppleが特許を提出した、色が変化する”カメレオン筐体”を投入してくるか?それとも両方(光るピザボックス)か?!

また、New iSight発表の噂もある。あと三日。何が出て来るか凄く楽しみだ。



やった!!               8月31日(火)-1 2004
現在日本時間午後5時40分頃。オンラインのApple Storeが、例の"We'll be back soon."表示になっている!もうすぐだ!


出た!iMac G5!           8月31日(火)-2 2004
日本時間午後6時50分頃、ついにNew iMacがオンラインのApple Storeにお目見えした。予てよりの噂通り、CPUに1.6GHzと1.8GHzのG5を奢っている。FSBはそれぞれ533MHzと600MHz、ディスプレイサイズは17inchと20inchの二種類で、価格帯は¥157,290〜¥230,790(税込)。

最安価なモデルは、FSB533MHzではあるが1.6GHz/G5を搭載し、17inchのLCDまで付いて税込み¥157,290。安い!HDDはUltra ATAに比べて数倍の転送速度を持つとされるSerial ATAで、標準だと80GBと少々控えめな容量だが、 BTOで250GBまで増加できる。

また、標準では通常の有線タイプのApple KeyboardとMouseが付属しているが、BTOで”Bluetooth モジュール+Wireless Keyboard+Wireless Mouse”を、プラス¥11,970で付けることができる。因みに、それぞれを単体で購入した場合はプラス¥23,940なので、Wireless Keyboard & MouseでiMac G5を使いたい人にはこのBTOはかなりお得。

デザインの方は賛否分かれそうだ。私の感想は”白い覆面忍者?!”。昔のCRT iMacのように前面下方の左右に薄型スピーカーを配した方がかわいらしいデザインになったのではないか、などと思ってしまった。しかし、そうすると、どこぞの液晶TVみたいになってしまうかも…?あ、まんま、正面から見たeMacか、それだと。

個人的には20inchのものの方が、ディスプレイと下の”覆面”部分とのバランスが良いかな、と思う。最初に見たときは正直”なんか変”と思ったけれど、だんだん見慣れてきた。Appleの事だから、実物は質感が良かったりするかもしれないし。薄型で設置スペースを取らないのは良いと思う。

今回のデザイン、皆さんはどう思われただろうか。現在Apple Storeで予約購入すると出荷予定は9月下旬。例によって、Apple直営店以外ではしばらく手に入りにくい状態になりそうだ。12月上旬頃までは品薄が予想されている。

ところでNew iSightの発表は無かったようだ。ちょっとがっかり。


やっとお目見えしたiMac G5。
こちらが20inchモデル。
で、こちらは17inchモデル。
裏蓋を開けるとこんな感じ。


見慣れて、欲しくなる        9月2日(木) 2004
iMac G5が発表されて二日が過ぎた。始めに見たときに多少の違和感を覚えたデザインも、見慣れるにつれて”なかなか良いんじゃないか?”と思えてきた。特に横から見たときの薄さが良い。「コンピュータはどこへ消えたのだろう」というキャッチにも納得。

これにWireless KeyboardとWireless Mouseを組み合わせ、さらにAirMac Expressでネットやプリンタ、そしてオーディオと接続すれば、iMac G5は、ほぼ完全に独立した”ワイヤレスデジタルハブ”になる。その場合、iMacに有線で繋がっているのは電源コードだけだ。

iMac本体のスピーカーは筐体下方に下向きで付けられているので、外付けスピーカーを付けなければスピーカーの配線が出ることもない。音は、本体が置かれているデスク等に反射させて前方に出す仕組みだそうだ。

一見、ただの液晶テレビ、でも実はG5搭載の高性能Mac。うーん、いいかも。あのシンプルなデザインなら、どんな部屋に置いても違和感は無いだろう。リビングに置いても、キッチンの隅に置いてもいい。私もセカンドマシンとして欲しいかも…。

因みに、今回のデザインはiPodデザインチームが手掛けていて、”Dockに挿さったiPodにインスピレーションを得た”という。iMac G5を、「iPodを所有しながらMacを持っていない人たちに向けてつくられた、コンシューマ向けのコンピュータ」と位置付けるアナリストもいるようだ。

Appleの製品はよくCMやドラマにも使われるが、今回のiMac G5も、そのうちドラマの小道具としてTVに出て来そうだ。iMac G5 のデザインにはそれだけの力があるように感じるのだ。

Apple expo 2004は9月4日まで。Keynoteのストリーミングビデオはこちら
iMac G5のプロモーションビデオはこちら。(うわ、ジョナサン・アイブ太ったな)

[期間限定] iMac G5ビデオの回線が混んでいてなかなか見られないときはこちら。(公開終了)

[追加情報] Mac expo, London 2004年11月18日 - 20日、MacExpo Germany (ケルン市)2005年1月17日 - 19日、開催。



静かになったG5?         9月6日(月) 2004
「Pantherのバージョンを10.3.5にしてからPowerMac G5のファンが静かになった」といったような噂をチラホラと耳にするが、本当なのだろうか?そして、本当だとしたら、その理由は何なのか?

個人的には、「そう言われれば、多少静かになったような気もする」程度の認識しかないのだが、Pantherの パワーマネジメントを見てみると確かに工夫はされているようだ。例えば、プロセッサの動作一つ取ってみても、少なくとも二種類のパワー制御が行われている。

一つ目は良く知られた”プロセッサパフォーマンス”で、これはシステム環境設定から省エネルギー設定を見ると確認できる。”パフォーマンス”はデフォルトで「自動」、つまり、常にCPUの最高パワーを使うのではなく、その時々のタスクに応じて変化させるようになっているのが分かる。

二つ目はあまり広くは知られていない、"Nap"と呼ばれる機能だ。直訳すると”うたた寝”。いつ頃からかは知らないが、このNapも最近のOS Xではデフォルトでオンになっている。Napの設定を見たり変更したりするためにはAppleのパフォーマンス測定&最適化ツール、CHUD (Computer Hardware Understanding Development) Toolsが必要だ。

CHUDをインストールすると、システム環境設定の一番下にHardwareという項目ができる。ここからNapの変更をしたり、DualマシンのCPUを片方止めたりすることができるようになる。

CHUDはPantherのCDにも入っているが、OS同梱の物だとNapの変更が利かないらしい。その場合はADCサイトまたは、MacUpdateサイト等からCHUDをダウンロードする事もできる。ただし、バージョンによっては、これまたNapの変更ができないものもあるとのことなので要注意。私が使用しているバージョン3.5.2では問題なくNapの設定・解除が行えるが、バージョン 4.0b6ではできないらしい。

このNapが実際にCPUをどのように制御しているのか、その詳細は分からないが、Napとパフォーマンス”自動”の併用で、一般にアイドリング時のCPU温度が10度下がると言われているそうだ。で、実際に測定してみた。温度測定に使用したのはTemperature Monitorというフリーウェア。

結果:"Nap"オン、CPUパフォーマンス「自動」でCPU Aが41.9℃、CPU Bが47.7℃。一方、Nap オフ、パフォーマンス「最高」だとCPU Aは55.6℃、で、CPU Bの方は62.4℃。つまり、各CPUで14℃〜15℃の差が出た。因みに、Napだけオフにしたりパフォーマンスだけ「最高」にした場合は、どちらのときもCPU Aが44.5℃前後、CPU Bは51℃前後だった。

これだけCPU温度に差が出る機能がデフォルトでオンになっているなら、アイドリング時のファンノイズにも差が出るのは頷ける。ではその分パフォーマンスを犠牲にしてはいないのか?そこで、私が3Dレンダリング等、CPUパワーを必要とする作業をG5にさせて実験してみたところ、差は全く出なかった。

というより、逆に、Nap「オン」、パフォーマンス「自動」としたときの方が、ほんの僅かだがタイムが良かったのだ。まあ、それは誤差の範囲程度だったのだが、「アイドリング時にCPUのパワーを温存していた事がタイムアップに繋がった」(?!)という見方もできなくもないかもしれない。

その実際のところはともかく、パワーマネジメント機能によってPantherがアイドリング時の熱の発生を抑え、ファンノイズを軽減するというのは本当のようだ。しかも、パワーが必要なときには、当然、最高パワーが発揮でき、パワーマネジメントによってマシンのパフォーマンスを犠牲にしてしまう事も全く無い。

パフォーマンスを犠牲にしていないなら、いつの間にか"Nap"なんていう奇妙な機能がデフォルトでオンにされていても許せるというものなんである。

[追加情報] 今までApple Storeサイトにおいて、iMac G5に使用するメモリは"SO-DIMM"タイプであるとする記述があったが、それは通常の"DIMM"タイプの誤りであったことが判明。詳細は当サイトBBS”無茶庵”投稿No.96に記述しました。

[CHUDに関する追加情報] G4を搭載したMacでは、CHUDの使用によってフリーズ等の不具合が発生する場合があるようです。尚、G5での使用に関しては問題ありません。


CHUD Toolsをインストールすると、システム環境設定に左のような"Hardware"項目が追加される。

(画像はクリックすると大きくなります)



モバイルへの欲求          9月8日(水) 2004
物欲は波のように訪れる。押し寄せては引き、引いては押し寄せ…。私の、”Macでモバイルしたい”という欲求の波も、ここへ来てまた高まってきた。出先や休日のカフェで我が愛機PowerMac G5が使えれば良いのだが、PowerMacはいささかモバイル向きでない。

そういえば、以前、何かの記事で「PowerMacでモバイルする」というのを読んだ事がある。詳細はよく覚えていないが、確かそれは、PowerMacを背負い、フォークシンガーがハーモニカを固定するために使うような金具を使ってモニタを自分の前面にムリヤリ固定し、歩きながらPowerMacを使う、といったような趣旨だったと思う。が、私はあまりやりたくない。

電源の問題もある。(ってそういう問題か?)仮に出先にコンセントがあったとしても、許可無くそのコンセントから電源を取れば窃盗罪である。12Vのカー・バッテリーとDC/ACコンバータを装備すればスタンドアローンでの使用も可能だが、その総重量を考えるとちょっと腰が引ける。

閑話休題。私はモバイルMacが欲しいのだ。だが、私は、PowerBookはG5化されるまで(G4ならばDual Core化されるまで)は購入しないと決めている。そこで最近、iBookが気になっている。12inchなら重量2.23kg。一般的なモバイルPCと比較すると多少重いが、OS Xが使えて、しかもリーズナブルな価格。私が以前持ち歩いていたA4サイズのVAIOノートに比べれば、重さの方も可愛いものだ。

iBookは昨年10月にG4化し、今年4月のマイナーアップデートでクロックアップした。ということは、来月あたり、次のマイナーアップデート(または価格改定)がありそうな予感。現在、私の中では、よくある古典的なマンガよろしく、白い天使と黒い天使が言い合いをしている。

「どのみち、PowerBookがG5化したら欲しくなるに決まってるんだから、その予算を温存しておくべきだ」と白い天使。「そのときはそのとき、両方買っちゃえ」と黒い天使。

次のマイナーアップデートで私がiBookを「ポチッとな」してしまったとしても、それは、私の中に居る黒い天使のせいなんである。

[追加情報] 現在、Security Update 2004-09-07が利用できます。



実機、見てみたい          9月12日(日) 2004
iMac G5の質感は実際のところどうなのか。また、動作の軽快感はどうだろうか。早く実機を見てみたいが、まだ日本では実機に触れられるところは無いようだ。AppleInsiderによると、米国時間の今日12日に、アメリカの4大フラッグシップAppleStoreである、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコの各店舗にiMac G5の初入荷があるとの事だったので、私は、日本でもGinza辺りに入荷があるのではないかと密かに期待していた。

実際は、時差を考えると日本での9月12日は米国での11日に相当するため、もしもGinzaやShinsaibashiに今日入荷があった場合、世界の小売店で日本が出荷第一号となって、Appleの慣例からは外れてしまうが、AppleはGinzaやSinsaibashiをフラッグシップと位置付けているし、iMacは日本からロケーション的に近い中国のShenzhen(シンセン)で組み立てられているという事なので、それもアリかな、と考えていたのだ。

しかし、今日、GinzaにiMac G5の入荷は無かったようだ。店のスタッフにも訊いてみたが、スタッフも入荷時期については”今月半ば”という事以上の情報は知らないようだった。アメリカのApple Storeでも、フラッグシップ店以外では、中規模店の多くで一週間以内、その他の店舗では二週半から4週以内の入荷、だそうなので、GinzaやSinsaibashiはUSでの中規模店と同等の扱いという事か。

どちらにしても、恐らく次の週末にはGinzaやShinsaibashiにも入荷するだろう。私も次の日曜にでも、iMac G5を触りにGinzaへ行こうと考えている。

[隠しページ発見のヒント] トップページ最上部の右の方になにやら黒い点が?!。(隠しページは公開終了しました。)


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