Starmacks Cafe/ Topics of the Macintosh, and so on...

21.「エンティティコードでGO!」編  

※バックナンバーの時間軸は上から下への流れになります。


何が出る!?                2月23日(水) 2005

日本時間、22時現在。Apple Storeが、例の"We'll be back soon."表示になっている。噂通りiPod Photoのマイナーチェンジや6GB版iPod miniのリリースがあるのか!?はたまたBluetooth対応iPodか!?真相は数時間以内に明らかになる。

だが、ここ数日、私はあまり寝ていないために今夜はもう眠気限界なんである。よって、私にとって真相は明日の朝明かされる!では、おやすみなさい。



おっ、来た来た!           2月23日(水)-(2) 2005

おやすみなさいと言っておきながら、私は未練たらしくApple Storeのホームページをリロードしていたのだが、只今22時35分頃、ついに更新されたのだった!ええ、明日の朝が待ち切れませんでしたとも。知りたいという欲求は誰にも止められないのだ。(←ちょっと意味が違うが…)

さて、ざっと見渡したところでは、今回もほぼ前情報通り。6GB版iPod miniがリリースされ、iPod Photoのラインナップが30GBと60GBに。また、それに伴って、それぞれ価格改定、といったところか。

あ、オリジナルのiPodが20GBのものだけになっている。すると、近い将来、全ての液晶画面付きiPodがカラー画面になるということか。まあ、これも時代の流れだろう。今回、Bluetooth対応iPodの方は出なかったようだ。

ざっとApple Storeを見渡したところで、今夜はもう本当に寝ます。では、みなさん、おやすみなさい。戦士にしばしの休息を。(ちゃらららら〜ら〜ら〜。←by ドラクエ)

[追加情報] Security Update 2005-002が利用できます。

[追加情報2] iPod Updater 2005-02-22が利用できます。

[追加情報3] OS X 10.4 Tigerのビルド8A393が配布されました



New DVC購入!              3月2日(水) 2005

「今年は動画で色々遊ぶ!」と決めていたのだが、実はここ数ヶ月間、手元にDVカメラが無かったのだった。ここで記憶力の良い方は「え?TRV70は?」と思われるかもしれない。そう、愛用のTRV70は、すっかり妹にとられてしまったんである。現在は妹の家で、せっせと甥っ子の撮影にいそしんでいる事だろう。TRV70よ…。

で、私はというと最新のDVカメラを購入したのだった。今回もTRV70と同じくソニー製で機種はDCR-HC90。総画素数331万。しかし、DVというのは規格が640×480i(横640pix、走査線480本)の筈だから、動画として記録できるサイズとしては精々30万画素+αの筈。

現時点ではHDV規格で記録できるコンパクトDVカメラは存在していないのだし、静止画撮影時はともかく331万画素は宝の持ちぐされではないのか…、と今までは思っていた。がしかし、本当のところはそうでもないらしい。このHC90は動画撮影時にも205万画素を使っている。調べてみると、レゾリューションコンバータによって、64画素(8×8)から一つの画素データを生成している、とある。

なるほど。そういえば以前、「低画素数のデジタルスチルカメラで撮影した複数の写真データを合成して高画質な写真を作成する」というソフトウェアが存在していたが、感覚的にはあんな感じか。もちろん、DV規格のままでは最終的に記録される画素数は変わらないので、画素一つ一つの精度が高まるという効果以上は期待できないのだけれど。

さて、実際に使ってみた。まず目に付くのは、その筐体の小ささ。私の手が大きいという事もあるのだけれど、ほとんどスッポリと手の中に収まってしまう。このサイズなら、ちょっとしたイベントや旅行にも持って行こうという気になれる。

ところで、HC90にはレンズキャップが付属していない。電源オフ時にはシャッター状のレンズカバーが自動で閉まるため、レンズキャップは必要無いのだ。で、これがなかなか便利だったりする。一々レンズキャップを脱着する面倒が無いという事はもちろん、撮影時に、外したレンズキャップがストラップからブラブラとぶら下がっていないというのも嬉しい。

また、HC90のウリの機能の一つである16:9アスペクトでの撮影に関してだが、これについてのアドバンテージはあまり感じなかった。DV規格のままで16:9にするために、結局は上下を削ってしまっている。これは、走査線の本数を減らす事で擬似的に16:9を作り出しているに過ぎない。ワイドTVで表示する場合は左右が黒くならないので便利、程度のスタンス。

ついでながら、16:9アスペクトで撮影した動画をMacでDVDにする場合、HD対応のオーサリングソフトを使わないと4:3で焼かれてしまうようだ。私も、試しに16:9で撮影したものをiMovie 4で編集し、iDVD 4へプロジェクトとして送ってみたが、当然の事ながらアスペクトは4:3のままだった。

iDVD 4にアスペクト調整の機能は無いようなので、もしそのままDVDに焼くと昔の映画の冒頭部分のように、「登場人物が皆縦長」という事になるだろう。因みに、QTムービーとしてならば、iMovie 4で編集(編集画面は4:3なので、縦長の画像を見ながら作業)したものを16:9で書き出す事は可能だ。

しかし、16:9で書き出してもiDVD 4でそのQTムービーを参照してオーサリングさせようとすると、とたんに4:3に戻ってしまう。という事で、16:9でのDVDオーサリングにはiLife '05やDVD Studio Pro 3等が必要なようだ。

これでHDD容量の増加&New DVカメラゲット、と動画を楽しむ役者が揃った。次はiLife '05ゲットの予感なんである。

HC90を握って実際に撮影ポジションになったところ。筐体がとても小さい。
電源を切るとレンズカバーが自動で閉まるため、撮影時にレンズキャップを脱着する面倒が無い。


Macでバーチャル手帳!?          3月9日(水) 2005

最近、Circus Ponies社の"NoteBook"が気に入っている。これは読んで字のごとく、Mac上でバーチャルNotebookを作る事のできるアプリケーションである。こう言うと「普通のエディタ系アプリと何が違うの?」という声が聞こえてきそうだが、その実、全く別物なんである。

通常の日記系ソフトや手帳系ソフトとも異なったものとなっている。まず、インターフェースがとても綺麗。インデックスに色を付けたり、下地の紙を選んだりもできるし、ページの右上をクリックすると紙がめくられるアニメーションと共にページが変わったり、まさにNotebookなのだ。

また、”バーチャル・ノート”ならではの利便性も特徴的で、テキストだけでなく、写真や音楽ファイル、さらには動画までもがドラグ&ドロップで貼り付けられ、さらにテキストに関してはインデックスも自動的に作られる。(インデックスに完全対応しているのは英語の単語のみ)

情報はやはり、一元管理が望ましい。あちこちに散らばっていて、使いたいときに使えなかったり、検索に手間取ったりしたのでは情報の価値が半減してしまう。私も以前は、Mac内のあちこちにテキスト情報が散乱し、書くだけ書いてHDDの肥やしとなっているファイルがたくさんあったが、最近努めて少数のNoteBookファイルに書き込むようにして、随分見通しが良くなった。

AcrobatでPDFを作るよりも手軽で、インターフェースも綺麗で楽しい"NoteBook"は、今、私の中でちょっとしたブームなんである。30日間はライセンスキーを購入しなくても使う事ができるので、興味を持たれた方は是非お試しください。

ところで、”情報一元管理化”の波は、私の中で、バーチャルではない方の、(紙の)手帳にもその影響を及ぼしている。(実際の所、Macと手帳の両方で情報管理している時点で”一元管理”とは言えないかもしれないけれど)

ところが、バーチャルでない方の手帳はその書き込みスペースが有限なんである。「紙で持ち歩く情報も一元化」とばかり、なんでも手当たりしだい手帳に書き込んでいたら、3月にして早くも手帳のページ数が尽き掛けてきた。のだが、この話はまた次回にでも。

[追加情報] iTunesを装備したモトローラ製携帯電話が米国時間の明日にでも発表されそうです。

[追加情報2] IBMのWebサイト上の記事でPowerPC 970GX(L2キャッシュ容量アップ、クロック3GHz)について一旦は言及しておきながら、それを間違いとする、といった怪しい動きがありました。

[追加情報3] 時期OS X v.10.4 Tigerの新機能である"Dashboard"上で動くプログラム、Widgetのコンテスト受賞者が発表されました。


Notebookファイルに写真とムービーを貼り付けてみたところ。インデックスの色や文字色、写真の角度、影なども自由に変えられる。

(クリックすると大きな画像で見られます)



番外編:ドとレとミとファ       3月16日(水) 2005

先日、私の所有する古いVAIOノートを修理に出した。ドとレとミとファとソとラとシの音が〜出な〜い♪、…じゃなくて、UとRとTとEとIとYのキーが接触不良なんである。以前から接触の悪かったそれらのキー達は最近ますます認識しづらくなって、Uに至ってはまず一発で出ることはない。

皆さんの中にも、例えば、プライベートでは大好きなMacを使い、仕事ではWindowsを使う、といったような”両刀使い”の方が多くいらっしゃる事と思う。そして、私もご多分漏れず”両刀使い”ではあるが、なるべく”Macでできる事はMacでしたい派”だ。

しかし、今回VAIOを修理に出した理由は、Windowsが必要だからというよりは、”モバイルパソコンが必要だから”というもの。以前、私は、その古いVAIOノートのキーボードは修理せず、その修理代の分をモバイルMacを購入する資金の足しにするつもりだった。VAIOノートのキーボードはそれだけで2万1000円もするパーツなのだ。

ならば、iBookかPowerBookを購入するのが私の”流儀”に合っている筈。だが一方で、モバイルMacにG5が搭載されるのを待っている自分もいる。もしも、今、現行のiBookやPowerBookを購入したら、少なくともG5搭載初号機や、その次のマイナーチェンジ辺りでのモバイルMac購入は許可されないだろう。

そこで色々考え、諸々鑑みた末、VAIOノートのキーボードを”交換修理プログラム”に出す決心をしたのだった。で、それは昨年12月の事だ。早速ソニーのカスタマーサービスへ電話。するとネットから申し込むと2千円引きになると言う。そこでネットから手続きをしようとした。

”どうせなら使い慣れているUSキーボードへの交換にしよう”、…と思ったがソニーの修理受付サイト上で、「英語キーボード」がグレーアウトしていて選択できない。しかもそこには、交換料金が税込みで8400円と書かれている。異様に安い。変だ。

そして、もう一度カスタマーサービスへ電話。事情を話し、調べてもらう。すると意外な事が分かった。「USキーボードは現在サービスキャンペーン中で、1万円引きとなっております。ネット上からのお申し込みですと、そこからさらに2千円引きで8千円となり、税込み8400円でのご提供になります」

しかし、話しには続きがあった。「この価格設定のため、大変ご好評をいただいておりまして、現在はパーツ不足で一時的に受け付けを中止しております。パーツが入荷し次第再開いたしますので、ホームページでご確認ください」

という訳で、それからは頻繁にサービスキャンペーンのページをチェックすることになった。その間、モバイルパソコンが必要なときは、VAIOに外付けキーボードを付けてお茶を濁していた。そうしてついに先週末頃、修理受け付けサイト上で”受け付け再開”となった。

元々、去年の12月15日で終了となる予定だったこの1万円引きキャンペーンは、一旦3月17日までの延長が決まった直後パーツ不足に陥り、12月下旬からずっと”受け付け中止”とネット上で表示されていた。再開後は”4月15日まで延長”の記載に変わったが、恐らくは、今まで待っていた人達が、どっと押し寄せたのだろう。

そのためか、私が”受け付け再開”に気付いて申し込もうとした時にも何度もエラーが出て、「受け付けできませんでした」の画面になった。そうこうしているうち”本体の最短回収日”(業者が修理品を家まで取りに来てくれるシステムなんである)が3月12日から13日に変わる。僅か数分の間に表示が変わっていってしまうのだ。

修理受け付けサイトに書かれた、「在庫がなくなりますと終了となりますので、あらかじめご了承ください」の記述をなんとなく鬱陶しく感じはじめた頃、何度目かのトライでついに受け付けが完了した。(因みに、3月16日現在、まだキーボードパーツの在庫はなくなっていない)

と、このようにして、私の「PowerBookがG5化したときの購入を”山の神”に申し出る権利」は(おそらく)保護された。VAIOノートの方は次の日曜に、USキーボードに換装されて戻ってくる予定なんである。



エンティティコードでGO!      3月23日(水) 2005

最近、自分のホームページやブログを持つ人が増えてきている。ここへいらっしゃる皆さんも、サイトやブログを持っているという方は少なくないと思う。そして、多くの場合、それらのサイトやブログには、自分のメールアドレスや、自分自身へのメールリンクを掲載している事と思う。

一方で、インターネット上に自分のメールアドレスを公開するという行為は、多くの場合、スパムメールの増加を誘発する。しかしながら、スパムメールの大多数はメールアドレスを自動回収するロボット(プログラム)によって収集され、自動的に発送されるようになっているため、それらのロボットが認識できない形で掲載しておけば、かなりの部分でスパムメールを防ぐ事ができる筈だ。

いくつかのホームページを覗いてみると、その発想で多くのサイトが様々な対策をしているのが見てとれる。例えば、あるサイトではメールアドレスの@部分を☆等の記号に置き換え、「記号部分を@に変えて下さい」、といった注釈を加える事で、人間からのメールのみ受け取れるようにしていたり、また、別のサイトではメールアドレスを画像化し、テキスト情報を無くす事で対処したりしている。

ただ、そのようにしてしまうと、「コピー&ペースト」でメールを送る事はできなくなるし、メールリンク(クリックすると自動的にメーラーが立ち上がり、自分宛のメール作成画面になる)を張る事も躊躇させられる。なぜなら、メールアドレス回収ロボットはHTMLソースを読むので、メールリンク(mailto:)に有効なメールアドレスが掲載されていた場合、画像化等の対策がほとんど意味をなさなくなるためだ。

で、私は、と言うと、しっかりメールリンクを張っているが、掲載アドレスへのスパムメールはかなり少ない。どうやっているかというと、メールアドレスのHTMLソースにエンティティコード(ここでは10進のアスキーコードに対応)を使っている。

今のところ、スパムメールのためのメールアドレスを各サイトから自動収集するプログラムは、多くの場合エンティティコードを正しく変換する事ができないのだ。そこで、メールアドレスの全体または一部をエンティティコードで書いておけば良いという事になる。

一方でブラウザは、よほど古いバージョンを使っていない限りエンティティコードを正しく変換するので、ホームページを見ている人は、それらがエンティティコードで書かれていようが、通常のアルファベットで書かれていようが、関係なくメールアドレスとして認識する事ができるし、コピー&ペーストをする事もできる。

「でも、アルファベットをいちいちアスキーコードに書き換えていくのが面倒だよ」という人もいるかもしれないが、アルファベットを入力すると自動的にエンティティコードに変換してくれる便利なフリーウェアもあるので心配はいらない。私は、HTMLエンティティ生成 for Mac OS Xを使用した。

この、「HTMLエンティティ生成」は、メールアドレス全体をエンティティコード化する機能の他、コード化する部分とアルファベットのまま残す部分をランダムに配置する機能も持っている。今後、もし、エンティティコード化されたソースを変換して読み込めるタイプの、新型アドレス収集プログラムが出てきた場合にも、もしかしたら、この”ランダム配置”によって、(多少は)その動作を錯乱させる効果が期待できるかもしれない!?

さて、現時点では、この「メールアドレスをエンティティコード化する」という対策は、スパムメール防止に効果的なように思える。サイト持ち、ブログ持ちの皆さんや、今後、自分のホームページを作りたいと考えている方などは、自分のメールアドレスを掲載する際、この「エンティティコード化」も一考されてはいかがだろうか。

[追加情報] 開発者に向けて、OS X 10.3.9のビルド7W82が配布されました。

[追加情報2] Security Update 2005-003が利用できます。

[追加情報3] IBMは、PowerPC 970シリーズの次期モデルで、Dualコアを搭載した、PowerPC 970MPの温度管理用ダイオードの使い方についての、アプリケーションノートを掲載していました。(が、今は外部からは見られません)DualコアG5登場間近??


メールアドレスをエンティティコードに変換してみたところ。(下の枠内に生成されたコードをHTMLのソースにコピー&ペーストして使用する)

※クリックすると大きな画像で見られます。



自宅サーバへの道、第一歩      3月30日(水) 2005

無茶庵(BBS)を覗いて下さっている方はご周知の通り、私は結婚することになったんである。(その節は無茶庵にて沢山の方から祝福のメッセージをいただきました。本当にありがとうございました)

すでに新居も借りてあるのだが、まだ私はそこへ荷物を入れていない。一足先に運び入れた彼女の荷物が片付いてから自分の分を入れるつもりなのだ。何故なら、今まで一人暮らしをしていた彼女の荷物は相当あり、”時間差”で私の荷物を入れた方がずっと整理が楽になると践んだからである。

ガス、電気、水道、電話等のライフラインも開通済み。おっと、アレを忘れちゃいけない。”現代”に生きる我々にとって、特に大切なインフラを…。そう、ネット環境だ。

新居はFTTHで行くと決めていた。だが、”光”サービスにもいろいろある。諸々検討した末、私はTEPCO光またはBフレッツに的を絞った。理由は、キャンペーンガールが超〜ステキ♪、だからではなく(あ、もしかしたら、このCMは関東ローカル?)、幾つかの条件が自分にとって魅力的だったためだ。

まず、TEPCO光の方は基地局から上り下りとも100Mbpsのバンド幅を占有でき、また、現在シェア拡大キャンペーンのため、工事費を含む初期費用無料の上、さらに半年間使用料無料、または一年間半額。(これは組み合わせるプロバイダに依存する)さらに数千円分のキャッシュバックや数万円分のポイント還元、というプロバイダもある。

一方、Bフレッツの方はプロバイダ側のキャンペーンで工事費が無料になる場合もあるが、NTTは基本的に2ヶ月分の使用料金無料のキャンペーンしかやっていない。また、通信品質も、基地局から100Mbpsまたは1Gbpsを最大32世帯で分けて使うため、例えば、同一エリアの誰かが動画配信を観はじめたらバンド幅が一気に圧迫される事となる。

TEPCO光、Bフレッツともにベストエフォートサービスなので、”最大通信速度”はあくまでも理論値であって、実際に100Mbpsが出る訳ではないが、プロバイダに訊いたところ、やはりTEPCO光の方がより高速な接続が見込めるとの事だった。

通信品質も良く、値引きも大きいならTEPCO光の方に決定、となりそうなものだが、実際にはそうはならなかった。何故なら、Bフレッツの方で接続した場合のみ、個人向けの比較的リーズナブルなコースにも関わらず初期費用525円のみで固定IPアドレスが使える、というサービスがASAHIネットに存在していたためだ。私は「いつかは自宅サーバ」と考えているので、私にとって固定IPアドレスは、かなりの魅力なのだ。

もちろんダイナミックDNSサービスを使えば固定IPを持っていなくてもサーバとしてインターネットに公開する事は可能だが、ダイナミックDNSはサーバのIPアドレスが変わってすぐに設定変更をしても、更新が反映されるまでにTTL(Time-To-Live)の設定分(5分〜10分程度)は掛かるし、また、検索エンジンのキャッシュ等、あちこちに残されたキャッシュ情報によってうまく接続されない可能性もある。

という訳で、私は、使わずに済むのならダイナミックDNSは使いたくないと考えていたのだ。そこで、TEPCO光とBフレッツの間で暫く悩む事となったのだった。値引きと速度を取るか、(比較的)安価な固定IPを取るか…?数日程考えて、やっと私が出した結論は、「固定IPを取る」だった。安定感や多少の割安感よりも面白さを取るのが「自分のスタイル」だと思ったからだ。

しかも契約から半年経てばどちらもほぼ同額の有料サービスとなる。いや、むしろ、同等サービスの場合、Bフレッツの方が若干ではあるが安かったような気がする。さらに、ASAHIネットはBフレッツ向けの初期費用無料キャンペーンもしっかりとやっている。

昨日、私はASAHIネット経由で、新住所でのBフレッツ申し込みをした。NTT側との打ち合わせが始まるのが4月6日。その後、光ケーブルの工事を経た後、やっとFTTH開通となる。実際にFTTHが開通するのはいつになるのか、現段階では見当もつかないが、取り敢えずは自宅サーバに向けて第一歩を踏み出したのだった。



告知:Apple Store, スタマ        4月1日(金) 2005

Apple Store, Ginzaや、Apple Store, Shinsaibashi、Apple Store, Sakae等に対抗して(!?)、近日、このStarmacks Cafe内に"Apple Store, Stama"がオープンする。

銀座にあるからApple Store, Ginza、心斎橋にあるからApple Store, Shinsaibashi、ならば、Starmacs Cafe内にあるならApple Store, Stama、なんである。近日公開。Coming Soon!



TEPCOへ変更!               4月7日(木) 2005

前々回の記事で『Bフレッツに申し込んだ』と書いたが、結局、TEPCOひかりへ変更となったのだった。

事の顛末はこうである。それは3日前の4月4日(月)午後3時頃の事、「Bフレッツ開設のためのコンサルティング」と称し、私の携帯へNTTから電話が掛かってきた。その時、私はたまたま携帯に出られる状態だったから良かったようなものの、元々、私がコンサルティングに指定した日にちは6日水曜の筈だった。

私は少々訝しく思い、その事を訪ねると、「今、申し込みが殺到しておりまして、こちらも忙しいもので」と女性オペレーターが言う。私は内心「あれれ、客の指定日よりも会社の都合を優先するのか」と思ったが、”まあ早くなる分にはいいか”程度に考え、そこは流す事にした。

その後、話しがIP電話の事になったとき、私は、Bフレッツで使用するIP電話対応モデム、V100のスループットを訊こうとした。インターネット上の掲示板などで、「V100にしてから接続速度がガクっと落ちた」などという書き込みを何件が見たことがあったためだ。だが、その女性オペレーターは分からないと言い、”詳しい者と替わります”ということになった。

次に電話に出た”詳しい者”(男性)は、私と二言三言、言葉を交わすと、面倒そうな口調でこう言った。「スループットが知りたいの?うん、うん、(←私の言葉に相づち)、うん、だからねぇ、IP電話繋ぐと10から20落ちる、だから、お客さんとこには30Mくらい」

おそらく同じような質問をたくさんの客からされているのだろう、だが、こちらは客で、向こうはプロの筈だ。そして、訊かれる方は毎回同じでも、訊く方の客は毎回違う人間なのだ。しかも、こちらはレンタルモデムやプロバイダ料金も込みで、月に8000円からの金額を払おう、という客である。その客に対して入会の時からこの対応では、入会後に何かトラブルがあった場合の対応は全く期待できない。だいたい、月8000円取って客に対して偉そうな態度を取る商売なんて聞いたこともない。

珍しく少々立腹(というより、実際は”呆れた”という方が近いけれど)した私は、声のトーンを抑えつつ一言、言った。「あなた、所属部署とお名前は?」

すると、その”詳しい者”はITソリューションセンター営業部のM氏と名乗った。営業と聞いて二度びっくり。こんな態度の悪い営業を私は知らない。”NTT”という名前にアグラをかいた商売をしているとしか思えない。私はM氏に「客にそういう口の利き方をする会社とは取り引きできない」と言って、Bフレッツを取りやめたのだった。お金を払って、わざわざ嫌な思いをする事は無い。

という訳で、TEPCOひかりで仕切り直し!固定IPアドレスは使えないようだが、通信品質はBフレッツよりずっと良いとのことなので良しとしよう。自宅サーバ計画はダイナミックDNSを使う事にする。

NTTにはきちんと言いたい事を言って解約したので、清々しい、スッキリした気分での再出発となったのだった。



Tigerと引っ越しとダイヤルアップ  4月15日(金) 2005

いよいよ、この4月29日にMac OS X v10.4 "Tiger"が、満を持してリリースされる。これは前回のPantherのリリースから約1年半ぶりのメジャーアップデートとなり、Spotlight、Dashboard、Automator等の新機能もさることながら、QuickTime 7に採用されているH.264コーデックや、OS自身の高速化など、新テクノロジーにも大いに期待が持てる。

さて、このTigerの時代に、そう、”新テクノロジー”の時代に、私はと言えば、現在、自宅からのネット接続の環境がダイヤルアップとなっているんである。結婚に先立って”新居”に引っ越したのだが、ブロードバンド環境が未だ開通していないのだ。

そこで一時的に”ダイヤルアップ”に頼るしかない状態なのだが、ブロードバンドの快適さに身も心も慣れきってしまっている私としては、今更ながら、ナローバンドのスピードには辟易している。

私は毎日、スパムメールも含めて、大体100通程度のメールを受けとる。ブロードバンドならば、100通のメールの受信に掛かる時間は一瞬なのだが、しかしながら、ナローバンドではメール一通受信するのにも数秒〜数十秒掛かる。しかも、スパムメールに限って画像が貼り付けてあるHTMLメールだったりして重かったりする事がまた、私を”ムキー”とさせる。

さらに、ナローバンドでは、ネット上にある様々な情報にアクセスするのにも非常に時間が掛かるため、情報収集にさえ支障が出る。

と愚痴を言っていても建設的ではないので、ハウス名作劇場のポリアンナよろしく”良かった探し”をする事にしたい。

☆ナローバンドで良かった!其の一

「回線が遅く、一つのページを開くのにえらく時間が掛かってしまうため、必要最低限のサイトしかチェックせず、逆にネットサーフィンに時間を取られない」

☆ナローバンドで良かった!其の二

「現在申し込み中のFTTHが開通した暁に、その有難みが身に沁みて実感できる」

☆ナローバンドで良かった!其の三

「ダイヤルアップで接続する際の”ピー、ガー”という音がノスタルジーを誘う」

☆ナローバンドで良かった!其の四

「メーラーでダウンロードされてくるメールを見ながら、”次はどんなメールが来るかな〜”と胸をトキめかすことができる」

☆ナローバンドで良かった!其の五

「そこまでしてネットに接続している自分が愛おしくなる」

☆ナローバンドで良かった!其の六

「遅さを我慢することが、そのまま精神修養になる」

etc..

…うーん、そうか。精神修養か。そうかもしれない。だが正直なところ、私は精神修養より、一日も早いFTTHの開通を望むのである。

[追加情報] ThinkSecretによると、Macintosh次期ハードウェアラインナップは、PowerMac G5が二層のDVD+RをサポートするSuperDriveを搭載した、CPU 2.7GHz、2.3GHz、2.0GHzのものとなり、iMac G5は最高で2.0GHzに、また、eMacはTigerのCoreImageに対応するために64MB ATI Radeon 9600にビデオカードがアップデートし、CPUも最高でG4/1.42GHzのものを搭載するとの事です。

[追加情報2] Appleinsiderは、Appleが米国時間4月17日に、Final Cut、Motion、DVD Studio Pro、Shake等、多くのソフトウェアをアップデートすると伝えています。

[追加情報3] iDVD (5.0.1)、iMovie HD (5.0.2)、iPhoto (5.0.2)アップデータ、及び、 iSight Update 1.0.3が利用できます。



番外編:そういえば、手帳!?     4月21日(木) 2005

先日ある方から、「3月9日の記事で、”この話しは、また次回”と書いたきりその話題に触れていないけれど、いつ書くんですか」、とのツッコミメールをいただいた。嗚呼、そうでした。あの記事の中で私は”バーチャル手帳”の話題に触れた後、最後の部分で、確かにこう書いている。

バーチャルでない方の手帳はその書き込みスペースが有限なんである。「紙で持ち歩く情報も一元化」とばかり、なんでも手当たりしだい手帳に書き込んでいたら、3月にして早くも手帳のページ数が尽き掛けてきた。のだが、この話はまた次回にでも』

う〜ん、すっかり忘れてました。失礼しました。で、つっこんでいただいたので、この機会に、その”続き”を。

さて、私は昨年末、『今年使用する手帳』について書いた。そして、2005年も明け、その手帳(ほぼ日手帳)を使い始めたのだが、私の「ほぼ日手帳」は、3月初旬にして早くも書くスペースがなくなってしまったのだった。

今年は何かと書く事が多くなったとは言え、これはいくらなんでも早すぎる。もちろん、その原因は「ほぼ日」側にあるのではなく、私が調子に乗ってなんでもかんでも書き込んだためだ。

「ほぼ日」はシンプルに一日一ページが割り当てられている。ページの左、三分の一強の部分が時間目盛り付きのスケジュールスペース、残りがフリースペースとなる。

このフリースペースに色々と書き込んで行き、いっぱいになると次の日の分のフリースペース、そこもいっぱいになると更に次ぎの日のフリースペース…、という具合に書き込んで行った結果、「使用2ヶ月でスペースを使い切る」事と相なった。

何をそんなに書く事があったのかという話はさておき、こうなると「ほぼ日」の後釜を用意しなくてはならない。で、今回はバイブルサイズのシステム手帳を採用したのだった。

以前も書いたが、私は手帳に関して、基本的に携帯性重視である。前回バイブルサイズを使っていたときはその大きさゆえにあまり持ち歩かなくなってしまった反省から、暫くバイブルサイズから遠ざかっていたのだが、背に腹は代えられない。

バイブルサイズなら有る程度のスペースが確保できるし、システム手帳はいらなくなった情報を差し替えたり、メモリフィルを追加したりできるので、(情報を一カ所にまとめて処理する)”情報の一元化”のように、どうしても書き込み量が多くなってしまう使い方をする場合にも都合が良い。

さて、久々のシステム手帳なので、筆記具もそれに相応しいモノ(CROSS TOWNSEND 775)を奢った。ゴツいシステム手帳と、カッチリとした書き味のお気に入りの筆記具は、ややもすると事務的で味気ないものになりがちな情報の整理に華を添え、楽しいものとしてくれている。

[追加情報] OS X v.10.3.9アップデータが利用できます。

[追加情報2] Mac OS X セキュリティーアップデート 2005-004が利用できます。


「ほぼ日手帳」の後釜として用意したシステム手帳。筆記具にはTOWNSEND 775を奢った。


今、Pantherを語りたい!        4月25日(月) 2005

Tigerの正式リリースまで、あと4日に迫った。また、米国ではすでに出荷が始まっていて、早くもどこかでTigerを満喫しているユーザも存在している。私も29日(金)の夕方、銀座に出没し、Tigerをゲットするつもりだ。(ついでにイベントプレゼントのPowerBookも…!と、”捕らぬ狸”で涎も止まらぬ今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか)

さて、そんな折、「行く年来る年」ならぬ「行くOS来るOS」、と我々の愛するMac OS X v.10.3 "Panther"を振り返ってみたい。

「行くOS」と言っても、実際には、普段使用しているアプリケーションのTigerへの対応を考慮したり、初期のバグを避けるため等、様々な理由でPanther(やJaguarや、それ以前のバージョン)を使い続ける人は多いだろうし、仕事の関係で「暫くはOS 9」という人もいる事と思うので、Tigerが出たからと言って、とたんにPantherが”旧OS”然とすることはあり得ない。

したがって、Pantherを「行くOS」と表現することは甚だしく不適切なのだけれど(私自身、Tigerのインストール後も暫くはPantherを併用するつもりであるし)、まあこれは、”言葉のあや”とでも捉えていただければ、と思う。

で、私自身がこの一年半、Pantherを使った感想は”ミラクル!”だった。Pantherと共に過ごした期間、私は非常に楽しませてもらった。エクスポゼやファーストユーザスイッチ、また、Safariにおける”ブックマークに追加”時のアクションや、Dockにおけるジニーエフェクト等の視覚的ギミック、command+tabの機能、iLife等、付属ソフトウェアとのシームレスな連携…。

"Mail"でのメール送信時に聞こえるジェット機のような効果音、簡単にシステムごとのバックアップが可能な、”進化した”ディスクユーティリティ。そしてそれらを、UNIXベースの堅牢なシステムが支えていた。

私も、そういった、Pantherの楽しさ、快適さを少しでも多くの方と共有したいと思い、当サイトでも、幾分かは機能やソフトウェアをご紹介してきたが、まだまだ、話題にしきれなかったものも多い。

例えば、Pantherには、意図的に封印された『隠し機能』がいくつかある。その二、三をざっとご紹介すると、「エクスポゼの"blob"と呼ばれるフローティングボタン」や、「小さなウィンドウで表示」等だ。

"Blob"の機能をオンにするとデスクトップに半透明のボタンが現れる。これをクリックすると、エクスポゼのF9と同じ動きをする。また、「小さなウィンドウで表示」の方は、通常のF11の代わりに、デスクトップを小さな領域に纏めて表示する機能だ。 

これらの”封印”を解くために、以前はHackposeというフリーウェアがあったのだが、なぜか今はHackposeを作ったif then soft社のサイト上にも見あたらない。ので、ターミナルからコマンドを打ち込んでも良いのだが、こちらはあくまでも自己責任で。

因みに、blobをオンにする呪文は、「defaults write com.apple.dock wvous-floater -bool true」リターン、「kill Dock」リターン。「小さなウィンドウ」をオンにする呪文は「defaults write com.apple.dock wvous-olddesktop -bool false」リターン。それぞれの呪文は、再ログインした後に有効となる。

元に戻すには、上の呪文の中で「true」となっているところを「false」に、「false」となっているところは「true」に変えて、同じ呪文を打ち直し、再ログインすれば良い。

今回は、ちょっと長くなってしまったので、次回へ続く。

[追加情報] OS X v.10.3.9へのアップデート後、Javaを使用した際にSafariが頻繁に落ちる現象を発症する可能性があります。回避用アップデータはこちら

[追加情報2] オンラインのアップルストアからは、すでにOS X v.10.4 Tigerの出荷が始まっているようです。


「blob」の機能をオンにしたところ。このフローティングボタンは通常半透明だが、ポインタを上に置くことで実体化する。左の写真では、ポインタなしでボタンが実体化しているように見えるけれど、これは、スクリーンショットにポインタが写らないため)
こちらは「小さなウィンドウで表示」機能をオンにしたところ。

[情報] Appleinsiderは、Appleが一部の小売店へ向けて、最高2.7GHzのNew PowerMac G5を出荷したと伝えています。尚、New PowerMacの発表は、米国時間5月26日(火)または27日(水)が見込まれています。

[情報2] AppleはMac OS X v.10.4 Tigerの新機能、Dashboard上で動くWidgetと呼ばれるプログラムのダウンロードページをオープンしました。今のところ、詳細ページへのリンクが切れていたり等がありますが、プログラムのダウンロードは可能なようです。


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